スペインのアストゥリアス地方では、リンゴを発酵させた伝統的なアルコール飲料「シードル」造りが盛んです。
シードルはこの地方の文化的象徴で、2024年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
シードルはリンゴの果汁を発酵させて作られる飲料で、アルコール度数は2~10%程度です。
シードルを供するバーは「シドラリーア」と呼ばれ、シードルのボトルを頭上高く掲げ、低い位置にあるグラスに注ぐ、「エスカンシアール」という独特な方法で提供されます。
パフォーマンスとしても楽しめる、この独特な注ぎ方により、シードルが空気を含み、豊かな香りと泡立ちが引き出されます。
アストゥリアス州ナバにあるシードル博物館では、リンゴの栽培から、世界での消費まで、シードルについて幅広く学ぶことができます。
また、毎年7月には天然シードル祭りが開催され、テイスティングやコンサートなどが行われるほか、シードルの注ぎ方を競う国際コンテストも開催されます。
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アストゥリアスのシードル文化がユネスコ無形遺産に | spain.info
アストゥリアスの伝統を巡る旅:スペイン料理の魅力発見
画像:Erica Firment , CC BY 2.0