チョコレート王国といわれるスイス。多くの画期的な発明や活動により世界のチョコレート業界の発展に貢献してきました。なかでも1879年にロドルフ・リンツが創業した『リンツ』はコンチングにより、舌でとろけるなめらかなチョコレートを開発したことで知られています。今では世界120カ国以上に店舗をもち、伝統を守り進化し続けるスイスチョコレートの魅力を広く伝えています。
そんな「リンツ」が長年構想・計画してきた待望のチョコレートセンター(チョコレート博物館&アトリエ&カフェ&ショップ)が誕生しました。2020年9月にオープン後新型コロナ感染防止のため閉館していましたが、2021年3月1日から再オープンです。既にドイツのケルンにリンツのチョコレート博物館があり、チョコレートの製造工程やチョコレートの文化と歴史を見学できますが、このたびのキルヒベルクのチョコレートセンターは、本拠地で満を持してのオープンです。
本社・工場のあるチューリヒ湖畔キルヒベルクの広大な敷地につくられたセンターは、数々の博物館・美術館を手がけてきたバーゼルを拠点とする有名建築家クリスト&ガンテンバインが設計。シンプルで現代的でありながらも古典的な雰囲気も感じさせる建築で、長さ64メートル、高さ15メートルの吹き抜けアトリウムが印象的です。
その空間の中心にシンボリックに配置されたのが、誰もが驚く施設の最大のハイライトで、同社を代表する商品『リンドール』を模した巨大チョコレート・ファウンテン。ビルの三階分に相当する高さ9.3メートルの高さから、1500リットル(1500 キロ)の高品質なプレミアムチョコレートが、全長94メートルのパイプを毎秒1キロの速度で、甘い香りとともに流れ落ちています。
博物館としてチョコレートの歴史、同社の歴史、スイスが開発・援助してきたガーナのカカオ農園など、チョコレートのいろいろを学ぶことができるチョコレートツアーのほか、チョコレートづくりを体験できるアトリエ、カフェ、ショップを併設しています。
本社工場、オフィス、研究所とも連結しているこのセンターにつくられたショップは、敷地面積500平方メートルを誇るリンツのチョコレートショップとして世界最大の店舗となります。
新型コロナ感染症収束後には、新しい名所となるチョコレートセンターを訪ね、世界最大のチョコレート・ファウンテンを体験し、チョコレートの甘い誘惑にひたってみてはいかがでしょうか。。
Lindt Home of Chocolate公式サイト:
https://www.lindt-home-of-chocolate.com/en/