夏が花火の盛りの日本と異なり、英国では11月に花火が多く打ち上げられます。それは、11月5日がガイ・フォークス・ナイトだからです。時は16世紀、カトリックと英国国教会の対立が原因で、ガイ・フォークスを首謀者とする一部カトリック教徒がテロを計画し、国王や国会議員、聖職者が集まる議会開会日に国会議事堂を爆破しようとしました。1605年11月5日、密告の手紙によって国王ジェームズ1世はテロを察知し、ガイ・フォークスの企ては失敗に終わりました。
国王の無事を祝って11月5日はガイ・フォークスを模した人形を引き回し、かがり火で燃やし、花火を打ち上げる風習が始まり、今に至っています。イギリスでは、ハロウィンよりもこのイベントが人気で、ハッカー集団「アノニマス」や映画「Vフォー・ヴェンデッタ」で有名になった仮面はガイ・フォークス仮面で、この仮面をかぶった人を多く見かけます。
11月初旬は英国各地で花火大会が開催されます。キッズ・ファミリー向け、ビールフェスティバルと併催、人気DJとコラボなど、多彩な催しが用意されています。