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アメリカ・ ニューヨーク市では、観光客向けに無料で新型コロナウイルスワクチンの接種が開まりました。市ではワクチン接種を目玉に観光客を誘致し、コロナ禍で停滞した観光復活の起爆剤とする考えです。
観光客に提供されるワクチンは、接種が1回ですむジョンソン・エンド・ジョンソン社製です。基本的にアメリカ国内の居住者が対象ですが、報道によれば、国外からの観光客でも国内に親族などの住所があれば受け入れているとのことです。市では、タイムズスクエアなど中心部にワクチン接種会場を設けたり、移動式の会場を用意するなどして、観光客向けの接種を積極的に展開する計画です。
ワクチン接種が先行するアメリカでは、希望する住民への接種がほぼ一巡し、ワクチンの提供に余力がある状態になっています。そこで、ワクチン目的の観光客を誘致して経済再開につなげようと、いわゆる「ワクチン・ツーリズム」に取り組む自治体が増えており、ニューヨーク市の他にもテキサス、フロリダなどの州でも国外からも観光客が接種を目的に訪れています。
世界的にも「ワクチン・ツーリズム」に取り組む国は、今後増えてくる見込みです。