エジプトのギザに、大エジプト博物館が建設されています。カイロのエジプト考古学博物館が手狭で老朽化したため、2002年に建設が表明され、2012年に着工しました。総工費のおよそ半分を日本の円借款でまかない、JICAのよる技術協力で建設が進められています。何度か完成予定の遅延が報告されましたが、12月1日、ハリド・アナニ考古相から、建設作業が間もなく完了し2018年の年末にも開館の予定であると発表されました。
すでに5月にはツタンカーメン王の最期のチャリオット(二輪戦車)がエジプト国立軍事博物館から建設中の大エジプト博物館に移送されています。47万平方メートルの大エジプト博物館は、世界最大の考古学博物館になります。博物館とギザ台地の間には通路が設けられ、およそ2kmk離れた2箇所を観光客が移動しやすくする予定です。大エジプト博物館に付随する保存・修復センターも、JICAによる技術協力で人材育成が進められています。