クラウスヤーゲンは、ルツェルン湖のほとり、リギ山の麓にあるキュスナハト・アム・リギの村で何百年も続いてきた美しい伝統の祭りです。頭にのせた「イッフェレ」という精緻で芸術的な切り絵細工が施された紙の帽子をかぶって歩くのが特徴。イッフェレの内側におかれたロウソクの明かりでステンドグラスのように照らし出された幻想的な光が、漆黒の闇の中に浮かび上がります。サンタクロースとして知られる聖ニコラウス(聖ニコラス)祭のひとつです。
ドイツ語でクラウスKlausは“聖ニクラウス/聖ニコラウス(サンタクロースと同義)”、ヤーゲンJagenは“追いかける”という意味。もともとはカウベルや牛の角笛などの大きな音を鳴らし、悪霊を追い払う土着の祭りと、キリスト教の聖ニコラウス祭りが結びついて発展したもので、聖ニコラウスの日(12/6)の前日にあたる12月5日の夜に行われています。
約1000人を超えるパレード参加者と、多くの観客が集まる人気の祭です。メインのパレードでは、大きなカウベルを鳴らすグループ、羊の鞭をたたきつけ大きな音をたてて歩くグループ、ブラスバンド、角笛隊、そして“イッフェレ Iffele “という紙でできた高く尖った帽子をのせた一団が、お供の“シュムッツリ Schmutzli“を連れた 聖ニコラウスを追って村を練り歩きます。
開催日: 12月5日
場所: キュスナハト・アム・リギ