オーストラリア・クィーンズランド州タウンズビルに南半球初となる海中美術館「Museum of Underwater Art (MOUA)」がオープンしました。サンゴ礁の保護と修復を目的に、世界的に有名な彫刻家ジェイソン・デケアレス・テイラー氏が制作したアート作品が海中に展示されています。
海底に設置された美術館の例としては、メキシコ・カンクンの海底美術館、スペイン・カナリア諸島のランサローテ島にある「アトランティコ海底美術館」、アメリカ・フロリダ州ウォルトン郡の海岸から約1.2キロの沖合の海底美術館「UMA(Underwater Museum of Art)」などがあります。アートであり、魚のすみかでもある展示は、ダイバーにうってつけの観光スポットとして人気を呼んでいます。
MOUAの各作品は海洋生物に悪影響を与えないステンレスと中性pHといった特殊素材で制作。年月をかけて、アート作品にサンゴが繁殖し、魚たちの住処になることを目指します。今後、2021年にパーム島とマグネティック島近海でもテイラー氏のアート作品が展示・公開される予定です。
クイーンズランド州政府観光局では、現地への渡航ができない状況を踏まえて、MOUAの動画を公開しています。
Museum of Underwater Art