フランス・ロワール渓谷の古城のひとつ、クロ・リュセ城はイタリアから招聘されたレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の住処として知られています。 城の庭園には、戦車、巨大投石機(カタパルト)、飛行機など、レオナルド・ダ・ヴィンチによる数々の発明品が実物大展示されており、実際に触れたり動かしたりすることができます。この城内に今春、新たなVRを活用したギャラリーがオープンしました。
500平米のスペースに作られるこのギャラリーでは、画家であり建築家であった芸術家の17の傑作を紹介します。ダ・ヴィンチについての知識を深める見学路、模型、3Dアニメーション、ゲームを通して、ルネサンスの巨匠の創作過程を知ることができます。建物1階部分では、見学者がダ・ヴィンチの傑作絵画17点の中に取り込まれたような感覚を味わえる展示スペースとなっています。
ルーヴル美術館、ウフィツィ美術館、バチカン美術館、ロンドン・ナショナルギャラリー、ミュンヘンのピナコテーク、クラクフ国立美術館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、ワシントン・ナショナルギャラリー……。世界の名だたる美術館が所蔵するダ・ヴィンチの傑作が17点、ただ一つの会場に集められ、見学者を取り囲むようにデジタル投影されます。
コロナ禍が収まってフランスに旅行できるようになったら、是非とも訪問したいスポットがまたひとつ増えたといえるでしょう。