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英国ロンドンのベーカーストリートにあるシャーロック・ホームズ博物館と並び、シャーロキアン（ホームズファン）が訪れるべき場所は、スイスのマイリンゲンです。この地にもシャーロック・ホームズ博物館がありますが、それは、ここが「ライヒェンバッハの滝」を訪問するためのベースタウンだからです。

コナン・ドイルはホームズ譚ばかり書くことに飽きて、このシリーズをいったんは終了させてしまおうと考えました。そして書いたのが「最後の事件」で、この作中、ホームズは宿敵モリアーティ教授と戦って、ともにライヒェンバッハの滝壺に転落してしまうのです。世間の大きな反響と出版社の要請を受けて、ドイルはホームズ譚を再開しますが、ライヒェンバッハの滝は、シャーロキアン必見の地となっています。

マイリンゲンからケーブルカーに乗って中腹の駅に着くと、滝の全容が見えます。さらにそこから登山道を歩くと、ホームズとモリアーティが格闘した場所に星形のプレートが設置されているのを見ることができます。

このケーブルカーは5月中旬から10月中旬まで運行されているので、これからスイスを訪問するなら、ライヒェンバッハの滝を訪れるチャンスです。