シンガポール政府は、新型コロナ対策の入国制限を一部緩和します。
ワクチン接種済みの渡航者の隔離なしの入国を認める、新しい枠組みをスタートし、まずはドイツとブルネイを対象に試行します。
また、香港・マカオからは隔離なしの入国を認めるほか、日本からの入国についても一部緩和します。
●新制度「ワクチントラベルレーン(VTL)」の開始
9月8日から、ドイツとブルネイを対象に、ワクチン接種済みの渡航者の隔離なしの入国を認める新しい枠組み、「ワクチントラベルレーン(VTL)」を開始します。
シンガポール入国には通常、14日間の専用施設での隔離(Stay-Home Notice、以下SHN)が必要ですが、VTL利用者はSHNに代わり、出発前と到着時、旅行中の3日目と7日目のPCR検査を受けます。
対象は、ファイザーまたはモデルナ、あるいは世界保健機関が承認した新型コロナワクチンの接種完了から、2週間以上が経過した人です。
事前にワクチン接種済者用トラベルパスの申請が必要で、VTL専用の航空便を利用します。
対象国は今後の拡大も検討します。
●香港・マカオから隔離なしの入国を認める
8月21日から、香港・マカオからの渡航者は、ワクチン接種済みかを問わず、シンガポール到着時のPCR検査で陰性の場合、隔離なしで滞在が可能になります。双方の地域で制限を緩和し、シンガポール住民の香港・マカオへの短期往復も可能になります。
●日本からの入国時、接種完了済みなら自宅などでの待機も可能に
日本からの渡航者は、シンガポール入国後、専用施設での14日間のSHNが必要ですが、8月21日からは、ワクチン接種完了から2週間以上経過した人は、自宅または自己指定のホテルでのSHNが認められます。
シンガポールでは、8月17日時点で、人口の77%がワクチンの2回接種を終え、82%が少なくとも1回の接種を受けています。
これまでは厳格な対策をとってきましたが、ワクチンの普及を背景に、段階的に国境を開放して経済を再開し、国際ハブの地位の回復も狙います。
詳しくはこちらをご確認ください。
在シンガポール日本国大使館 新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その60)(PDF)