カンボジア・シェムリアップの「アキラ地雷博物館」は、カンボジアの地雷除去活動家アキ・ラー氏が私財を投じて開設しました。少年時代クメール・ルージュの兵士として戦い、その洗脳が解けて脱走した後は、自分の埋設した地雷で大勢の人たちを傷つけた償いとして、地雷除去活動と1999年に開設した地雷博物館を運営してきました。
その「アキラ地雷博物館」で、2018年8月27日に火災事故が発生しました。この事故による負傷者および死者は出ていませんが、シェムリアップ州警察は、火災の原因を館内に不法所持していた不発弾によるものと断定し、同博物館に対し営業停止・閉館命令を出しました。これを受け、同博物館は8月末をもって閉館となりました。
訪問を予定・検討中の方は、ご注意ください。
地雷や不発弾の被害を訴える施設としては、2017年7月にオープンした「CMAC平和博物館」があります。カンボジア各地で除去された地雷や不発弾等が展示され、戦争の恐ろしさと平和の大切さを訪問者に訴えることを目的とした博物館です。開設にあたっては日本政府から寄付金も拠出され、政府機関である「カンボジア地雷対策センターCMAC」が運営しています。場所はシェムリアップ中心部からクルマで30~40分の距離です。