ニューヨーク・マンハッタンと言えば、碁盤目状の街路が特徴ですが、年に数日だけ、東西に延びる通りに沿って夕陽が沈む日があります。
この日、マンハッタンで東西に延びる通りに立つと、もし天気が良ければ、正面のビルの谷間に沈む夕陽を見られます。
この現象は、夏至に2つの石を結ぶ線上に日が昇る、イギリスの古代遺跡ストーンヘンジにちなんで「マンハッタンヘンジ」と呼ばれています。
「マンハッタンヘンジ」が起こるのは、毎年5月末と7月半ばで、アメリカ自然史博物館のWebサイトによると、次は2023年7月12日と13日です。
一見、春分・秋分に起こるかと思いがちですが、そうでないのは、マンハッタンの東西に延びる通りは、地理的な東西方向とは一致しておらず、約30度傾いているためです。
自然史博物館によると、「マンハッタンヘンジ」の観察にお勧めなのは、14番街、23番街、34番街、42番街、57番街の、できるだけ東で、なおかつハドソン川の向こうにニュージャージーの景色が見える場所です。
きれいな夕陽が見られるかは当日のお天気次第ですが、前回の2023年5月29-30日は天候に恵まれ、多くの人が街に出て、スマートフォンを手に、その瞬間を待ち構えました。
もし、この時期にニューヨークにいらっしゃるチャンスがあれば、この珍しい現象を体験されてみてはいかがでしょうか。
参考
アメリカ自然史博物館:Manhattanhenge 2023: Where & How to See It