アルゼンチンでは2022年12月から、外国人旅行者がクレジットカードで支払う際に、優遇された為替レートが適用されるようになり、支払いが便利になりました。
アルゼンチンの通貨・ペソの為替レートは、公式には1ドル=約260ペソですが、ブルーと呼ばれる並行レートでは約490ペソと、およそ2倍近い開きがあります。(2023/6/29現在)
例えば、イグアス国立公園の一般入場料5,500ペソは、公式レートでは約19ドルのところ、ブルーレートでは約11ドルと割安です。
これまでは、クレジットカード決済には自動的に公式レートが適用されていたため、割高になるカード利用を避けて、非公式にブルーレートで替えた現金を使う旅行者が多く見られました。
しかし支払いが現金オンリーでは不便で、そもそも非公式な両替は違法です。
そのような中、中央銀行が新たなルールを発表し、国外居住者が国外発行のクレジットカードで決済する際には、MEP(電子決済市場)レートと呼ばれるレートが適用されることになりました。
MEPレートはブルーレートにかなり近く(6/29現在で約485ペソ)、公式レートより優遇されています。
これにより、外国人旅行者は、カード払いでも割安なレートの恩恵を受けられるようになり、決済手段によるレートの違いを気にする必要はなくなりました。
実際に、2023年5月に弊社スタッフがアルゼンチンで日本のクレジットカードを使用したところ、公式レートではない、MEPと思われるレートが適用されていました。
ビザカードはMEPレートで決済されましたが、マスターカードの場合は、一旦は公式レートで決済され、数日後にMEPレートとの差額がバックされました。
詳しくはビザやマスターカードのWebサイトでも説明されていますので、ご参照ください。
Exchange rate | Dollar Foreign Tourists | Visa
Beneficios para extranjeros | Mastercard