クリスマスにトナカイに乗って子供たちにプレゼントを届けに来るサンタクロース。このクリスマスの象徴サンタクロースの原形といわれているのが、オランダやベルギーで伝承されているシンタクラースです。
立派な白髪とあごひげもち、伝統的な城の祭服の上に赤いケープを羽織るシンタクラースの姿は、世界中に広まったサンタクロースによく似ています。
シンタクラース(聖ニコラス)は、毎年11月中旬に従者とともにプレゼントをたくさん載せた蒸気船で、スペインからやってきます。オランダに上陸すると、馬に乗ってパレードし、子供たちが歌で歓迎します。到着から12月5までの間、シンタクラースは学校、病院、ショッピングセンターを慰問。
聖人の日12月6日の前夜、子供たちは暖炉の横に自分の靴と馬のためのニンジンを置き、シンタクラースを称える歌を歌ってから眠ります。シンタクラースは白馬に乗って空を飛び、よい子に煙突からプレゼントを贈ります。
この驚くほどサンタクロースのエピソードに似た行事が現在でもオランダで行われています。そして、12月25日のクリスマスも他の国と同じようにお祝いをします。オランダはクリスマスを2回お祝いするのです。11月中旬から1カ月半にわたり、お祝いが続きます。