2019年から改修工事のため一時閉館していた「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ本館」が、12/6にグランドオープンします。
展示スペースが拡張されて展示内容も一新されたほか、一般開放のテラスやカフェを備え、市民や観光客に、より親しまれる博物館へと生まれ変わります。
目を引くのは、既存の建物の上に浮かぶような形で増築された、4階の通称「フローティング・フロア」で、企画展会場として利用されます。一般開放のテラスも設置され、カール教会を眼前にした眺望が楽しめます。
既存の建物はすべて常設展示室となり、1階(古代ローマ時代)から3階(現代)へと上がりながら、約2000年間のウィーンの歴史を俯瞰する観覧ルートが設けられます。
また、エントランスには開放感のあるガラスのパビリオンが、そして博物館前には広場とテラス付きレストランが設けられ、地域との親和性を高めます。
かつてのアトリウムは、高さ25mの中央ホールに改修され、全長10mのクジラの模型「ポルディ」をはじめ、19世紀の華麗な市長用馬車、シュテファン大聖堂の模型などの大型オブジェが展示されます。
12/6のグランドオープンの後、2月からは、カール教会やシェーンブルン宮殿などを設計したハハプスブルク宮廷建築家の回顧展が、そして5月からは、ウィーン分離派運動(セセッション)に焦点を当てた特別展が予定されています。
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Wien Museum Neu : WIEN MUSEUM NEU
画像:ウィーン市観光局