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グレートバリアリーフの無人島キャンプ 1日目
コンシェルジュ : 川西 哲史
【2006年5月21日[Sun]】
グレートバリアリーフの無人島キャンプ 1日目
「グレートバリアリーフの無人島でキャンプができるけど、行ってみない?」
某クルーズ会社の担当者が、私にとても魅力的な知らせを持ってきた。
「未だ、日本人はほとんど知らないから、きっといいネタになると思うよ」
当時、グレートバリアリーフの無人島キャンプツアーを売ろうなどと考えている
日本の旅行会社は皆無で、こいつの会社なら一風変わった商品ばかりを
取り扱っているから、これも何とか販売してくれるのではないかと企んだに
違いなく、一度島を視察してきてほしいと言うことだった。
面白そうだったので、私は躊躇することなく二つ返事で引き受けた。
島の名前はラッセル島。
長い年月を経て、珊瑚が隆起して出来上がった、グレートバリアリーフに
浮かぶフランクランド諸島の無人島だ。
グレートバリアリーフの無人島で、唯一キャンプをすることが許されている。
国立公園でキャンプを張るための許可証を手に入れ、テントと食料を仕入れ、
携帯電話と緊急連絡先(万一に備え日本の家族や友人の電話番号も揃えた)、
懐中電灯、寝袋を持って、準備を整えた。
キャンプと言っても島にキャンプサイトがある訳ではなく、島の物は、枯葉、
枯木とて一切燃やしてはならない、と言う決まりがあり、火を使う場合は
きちんとしたコンロや燃料を持参しなくてはならない。
私達は食料に、パン、バター、スパムの缶詰、バナナ、オレンジ、ビスケット、
そしてオージービーフに小型のバーベキューコンロと練炭を用意した。
島へは、ケアンズからフェリーに乗って行く。
マングローブが生い茂ったマルグレーブ川に沿って、そのまま海に出る。
ラッセル島へ向かう途中、諸島観光の中核、ノーマンビー島へ立ち寄る。
大半の観光客はここが最終目的地となるが、それは私と妻以外の全員だった。
ノーマンビー島も無人島で、一日100人しか上陸できないという定員制限が
あるため、この島はとても人気がある。但しキャンプをすることはできない。
ここからは小型船ディンギーに乗り換え、私達だけラッセル島へ向かう。
ノーマンビー島の賑わいがエンジン音にかき消され、徐々に遠ざかって行く。
どことなく不安になってくるが、ラッセル島が見えて来ると、いよいよ気合を
入れ直さなければならない。
キャンプとしては気楽な内容だが、無人島で一晩過ごさなければならないのだ。
島には私達と入れ違いで、アメリカ人の夫婦が約1週間キャンプしており、
タオルなどの洗濯物を海に水平に突き出たヤシの木にかけて乾かしている
光景や男性のひげの伸び具合は、ロビンソンクルーソーさながらであった。
一週間も無人島で生活を楽しむとは、さすがアメリカ人観光客は我々日本人と
比べると、旅の嗜好も、勤務している会社の待遇も違うのだな~と思った。
その夫婦は、私達と入れ替わり、多くの荷物と共にディンギーに乗り込んだ。
ディンギーのクルーは「じゃあ、明日、無事会えることを楽しみにしているよ!」
と一言残して島を離れた。
ディンギーと夫婦がこの島から去った後、私達と穏やかな波の音だけが残った。
翌日へ続く
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グレートバリアリーフの無人島キャンプ 1日目
某クルーズ会社の担当者が、私にとても魅力的な知らせを持ってきた。
「未だ、日本人はほとんど知らないから、きっといいネタになると思うよ」
当時、グレートバリアリーフの無人島キャンプツアーを売ろうなどと考えている
日本の旅行会社は皆無で、こいつの会社なら一風変わった商品ばかりを
取り扱っているから、これも何とか販売してくれるのではないかと企んだに
違いなく、一度島を視察してきてほしいと言うことだった。
面白そうだったので、私は躊躇することなく二つ返事で引き受けた。
島の名前はラッセル島。
長い年月を経て、珊瑚が隆起して出来上がった、グレートバリアリーフに
浮かぶフランクランド諸島の無人島だ。
グレートバリアリーフの無人島で、唯一キャンプをすることが許されている。
国立公園でキャンプを張るための許可証を手に入れ、テントと食料を仕入れ、
携帯電話と緊急連絡先(万一に備え日本の家族や友人の電話番号も揃えた)、
懐中電灯、寝袋を持って、準備を整えた。
キャンプと言っても島にキャンプサイトがある訳ではなく、島の物は、枯葉、
枯木とて一切燃やしてはならない、と言う決まりがあり、火を使う場合は
きちんとしたコンロや燃料を持参しなくてはならない。
私達は食料に、パン、バター、スパムの缶詰、バナナ、オレンジ、ビスケット、
そしてオージービーフに小型のバーベキューコンロと練炭を用意した。
島へは、ケアンズからフェリーに乗って行く。
マングローブが生い茂ったマルグレーブ川に沿って、そのまま海に出る。
ラッセル島へ向かう途中、諸島観光の中核、ノーマンビー島へ立ち寄る。
大半の観光客はここが最終目的地となるが、それは私と妻以外の全員だった。
ノーマンビー島も無人島で、一日100人しか上陸できないという定員制限が
あるため、この島はとても人気がある。但しキャンプをすることはできない。
ここからは小型船ディンギーに乗り換え、私達だけラッセル島へ向かう。
ノーマンビー島の賑わいがエンジン音にかき消され、徐々に遠ざかって行く。
どことなく不安になってくるが、ラッセル島が見えて来ると、いよいよ気合を
入れ直さなければならない。
キャンプとしては気楽な内容だが、無人島で一晩過ごさなければならないのだ。
島には私達と入れ違いで、アメリカ人の夫婦が約1週間キャンプしており、
タオルなどの洗濯物を海に水平に突き出たヤシの木にかけて乾かしている
光景や男性のひげの伸び具合は、ロビンソンクルーソーさながらであった。
一週間も無人島で生活を楽しむとは、さすがアメリカ人観光客は我々日本人と
比べると、旅の嗜好も、勤務している会社の待遇も違うのだな~と思った。
その夫婦は、私達と入れ替わり、多くの荷物と共にディンギーに乗り込んだ。
ディンギーのクルーは「じゃあ、明日、無事会えることを楽しみにしているよ!」
と一言残して島を離れた。
ディンギーと夫婦がこの島から去った後、私達と穏やかな波の音だけが残った。
翌日へ続く