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ケープトレビュレーションへ ~ポートダグラスの蜃気楼~
コンシェルジュ : 川西 哲史
【2007年2月4日[Sun]】
ケープトレビュレーションへ ~ポートダグラスの蜃気楼~
カーブを曲がる度に南太平洋が毎回違った顔を覗かせる。
何とも贅沢なパシフィックハイウェイのポートダグラスまでの道のりだが、
気が付くと、道路はユーカリの木々に囲まれるように走っている。
時折ブッシュファイヤーの炎が林の中でチラチラ見える。
最初はいささか驚いたが、これがオーストラリアではごく普通の自然の
摂理だと知り、いつしか慣れた。
ユーカリ林を抜け、畑が現れるとポートダグラスは目と鼻の先だ。
過去に、ポートダグラスとケアンズはリゾート地としての競争をしたが、
国際空港のあるケアンズに軍配が上がり、ポートダグラスは巨大リゾートに
成りそこなったという経緯がある。
成りそこなったと言うが、ケアンズのような節操の無いリゾートにならずに
済んだ、と言う言い方もありだろう。
例えば、ポートダグラスを代表するホテル「シェラトンミラージュ」は、
ケアンズには類を見ないオーストラリアでも有数の豪華ホテルとして、
昔からポートダグラスの価値を高めるごとく君臨し未だ色褪せることは無い。
このホテルにも象徴されるように、ケアンズよりもリッチなリゾートなのだ。
ミラージュのロビーカフェで取る、アフタヌーンティーは私のお気に入りで、
知り合いが訪ねて来る度に、ケアンズからわざわざここまでお茶をするため
だけに連れて来たものだった。
広いロビーには、いくつかのシーリングファンがクルクルと回っている。
南国の焼け付くような暑い昼下がりにこのホテルを訪れると、とても心地よい。
ロビー入り口を奥へ進むとラグーンへと繋がっており、
ラグーンからロビーに向かってひんやりとした風の通り道になっている。
その中間に位置するカフェには、ラタンのソファーが並べられ、涼しげだ。
昼間、ホテルの宿泊客はこぞってグレートバリアリーフかレインフォレストの
ツアーに出かけるため、カフェにはほとんど客はいない。
そして、いかにも退屈を持て余していたようなスタッフが、私達に目を留めて、
半信半疑で迎えてくれる。
「コーヒー?紅茶?それとも迷ったの?」と・・・
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何とも贅沢なパシフィックハイウェイのポートダグラスまでの道のりだが、
気が付くと、道路はユーカリの木々に囲まれるように走っている。
時折ブッシュファイヤーの炎が林の中でチラチラ見える。
最初はいささか驚いたが、これがオーストラリアではごく普通の自然の
摂理だと知り、いつしか慣れた。
ユーカリ林を抜け、畑が現れるとポートダグラスは目と鼻の先だ。
過去に、ポートダグラスとケアンズはリゾート地としての競争をしたが、
国際空港のあるケアンズに軍配が上がり、ポートダグラスは巨大リゾートに
成りそこなったという経緯がある。
成りそこなったと言うが、ケアンズのような節操の無いリゾートにならずに
済んだ、と言う言い方もありだろう。
例えば、ポートダグラスを代表するホテル「シェラトンミラージュ」は、
ケアンズには類を見ないオーストラリアでも有数の豪華ホテルとして、
昔からポートダグラスの価値を高めるごとく君臨し未だ色褪せることは無い。
このホテルにも象徴されるように、ケアンズよりもリッチなリゾートなのだ。
ミラージュのロビーカフェで取る、アフタヌーンティーは私のお気に入りで、
知り合いが訪ねて来る度に、ケアンズからわざわざここまでお茶をするため
だけに連れて来たものだった。
広いロビーには、いくつかのシーリングファンがクルクルと回っている。
南国の焼け付くような暑い昼下がりにこのホテルを訪れると、とても心地よい。
ロビー入り口を奥へ進むとラグーンへと繋がっており、
ラグーンからロビーに向かってひんやりとした風の通り道になっている。
その中間に位置するカフェには、ラタンのソファーが並べられ、涼しげだ。
昼間、ホテルの宿泊客はこぞってグレートバリアリーフかレインフォレストの
ツアーに出かけるため、カフェにはほとんど客はいない。
そして、いかにも退屈を持て余していたようなスタッフが、私達に目を留めて、
半信半疑で迎えてくれる。
「コーヒー?紅茶?それとも迷ったの?」と・・・