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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 柳川 ともみ
【2007年12月17日[Mon]】

アロイス・カリジェの見たスイス グアルダ村

アロイス(アロワス/アロワ)・カリジェArois Carigietという画家をご存知でしょうか。
スイスのトゥルンという村で生まれ、
後にはスイス観光局のポスターも手がけた人です。

彼を有名にしたのは「ウルスリの鈴」という絵本。
この絵本はグアルダGuardaという村を舞台にした
ウルスリ少年の冒険のお話です。             「ウルスリの鈴」の絵本より

グアルダはスイス の一番東の州グラウビュンデンの中にあります。州都クールや保養地で有名なサン・モリッツからも更に東、ウンター・エンガディン(イン側の下流域という意味)の村で、
スイスというよりもオーストリアのチロルの方が距離的には近いです

「ウルスリの鈴」はこの地方で今でも行われている春のお祭りが題材です。

   春になると村の男の子は鈴を持って村を行進します。
   一番大きな鈴を持ってきた子が行進の先頭を歩ける
   のです。
   お祭りの前にウルスリも鈴を買いに行きますが、小さな
   鈴しかありませんでした。

   そこでウルスリは山小屋においてある大きな鈴を取りに
   行こうと、まだ雪深い山の中に入っていきます。
   無事鈴を手にしたウルスリですが、疲れて果てそのまま
   山小屋で眠ってしまいました。 

   朝になり無事鈴を手に家に戻ったウルスリ
     (このシーンが上の絵です)、
   そして村祭りの行進では、一番大きな鈴を持ったウルス
   リが先頭を歩くことができました。


グアルダの村ではお土産として鈴が売られていますが、ある家の奥を覗いたら丁度ウルスリが持っていたような大きな鈴が飾られていました。

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グアルダを含めこの周辺の家に多く見られるのがスグラフィットと呼ばれる家の飾りです


ウルスリの家の
モデルとして、
カリジェが描いた家
 


スグリフィットとは家の壁に漆喰を塗り、
それをけずって
模様や絵を浮き出させるものです。
北イタリアで生まれたものですが、スイスの東部や南ドイツ、また遠くはチェコのプラハやピルゼンの街中でも見ることができます。

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ウンター・エンガディンには小さな村がイン川に沿うように並び、
村から村へと歩くことができます。
日本風に言うと、宿場の村を街道に沿って歩くかんじ。

グアルダからアルデツArdezまで、更にフタンFtan、シュクオールScoulへと歩けば、丁度1日コースハイキングができます。
村のほとんどは山腹にあるので高低さも少なく、
山腹からの景色はふもとの谷を流れるイン川や時折走る赤いボディの列車、
谷を挟んだ反対側には雪を抱く3000メートル級の山々

こぉんな景色に合えます。私のお気に入りの風景


ハイキングで疲れた体にお勧めは、
フタンの町のCantieniというレストラン兼ケーキ屋さんで、カリジェの描いた絵のパッケージに入っているこの地方のお菓子
お菓子の国際大会で数々の金賞を受賞している蜂蜜とナッツのトルテ。日持ちするのでお土産にもお勧め^-^

もうひとつのお勧めはシュクオールの温泉
といっても温泉プール、と言ったほうがイメージに合うかも。
屋内には水中エアロビクスを指導してくれるインストラクターがいたり、
打たせ湯があり、サウナがあり、
屋外には流れるプール(もちろん流れているのは温泉)やジャグジーがあって、
大人も子どもも無邪気に遊んでいます。

スイスには、
まだ日本人の知らない魅力がいっぱいありますよ♪
by ももたん
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