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Ma5 ゴマントンケイヴ
コンシェルジュ : 小宮 俊一
【2008年3月9日[Sun]】
Ma5 ゴマントンケイヴ
東京ぶんぶん’99,10,23 ボルネオ島の北東に位置する「ゴマントンケイヴ」は、スカウ村の西隣にあり、サバ州で最も大きな石灰岩洞窟のひとつとして有名である。
10月の中旬、ぼくは一人でゴマントン洞窟探検ツアーに参加した。メンバーは、英国、ドイツ、オランダなど、老若男女が10人余り。コタキナバル発スカウリバークルーズを加えての2泊3日のスケジュールである。
10月11日の朝、ぼく達はサンダカンのホテルを出発。目的地まではワゴン車で1時間余り、ようやくゴマントン洞窟の入り口に到着する。入り口にはツバメの巣を採取するピリピーノのあばら屋が建ち並んでいる。ぼく達はワゴン車から降り、母親と子供達の好奇な視線の中を、最初の洞窟に向かった。
ゴマントン洞窟は3箇所あり、大きなのが2つ、ちいさいのが1つ。その奥で、高級中華材料のツバメの巣が採取されている。シーズンは4月~12月。採取する時間はその日の天候等、コンディションにもよるが、夜遅くまで作業する場合も多い。
ガイドの案内で最初の洞窟に入る。中は昼間でも薄暗く、ヘッドランプを付け懐中電灯を照らしながら、ゆっくりと前に進む。残念ながら今日は採取日外なので無人である。洞窟の奥のあちこちには、約100mの高さに採取用の梯子が組み上げられている。ピリピーノの作業員がそのてっぺんに登り、ツバメが飛び去った後を見計らい、慎重にその巣をはがす。
巣は2種類あり、白色は45日毎に、黒色は4,9,12月、年3回のみ採取する。ドゥスン族のボスが作業員を統括、資源枯渇防止のために掟を作り、乱獲することを禁止している。計画的に中華系のシーノと呼ばれる仲買人と高値で取引をするのである。
小さな洞窟はさらに神秘的である。入り口から黄金色の甲虫がびっしりと地底から天井まで隙間無く蠢いている。その虫の名は、ゴールデンコックローチ。和名はゴキブリ。木道で区切られた壁の縁から、大小のゴキブリがうねうねと小さく動き回っている。ガイドの指示に従い、トレイルから外れゴキブリを踏みつぶさないように注意深く歩く。時々、ゴキブリが肩や背中に飛び移る。それをガイドが、無言で慎重に一匹ずつつまみ、トレイルの外に丁寧に戻す。
帰り際に偶然、ワゴン車の先の原生林を、野生のオランウータンの母子が木々を伝って行くのに出会った。セピア色の夕日がゆっくりと沈む先に、深緑の森と群青色の空が、紫紺色の闇に混ざり合い優しく溶け込んでいく。(続)
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Ma5 ゴマントンケイヴ
10月の中旬、ぼくは一人でゴマントン洞窟探検ツアーに参加した。メンバーは、英国、ドイツ、オランダなど、老若男女が10人余り。コタキナバル発スカウリバークルーズを加えての2泊3日のスケジュールである。
10月11日の朝、ぼく達はサンダカンのホテルを出発。目的地まではワゴン車で1時間余り、ようやくゴマントン洞窟の入り口に到着する。入り口にはツバメの巣を採取するピリピーノのあばら屋が建ち並んでいる。ぼく達はワゴン車から降り、母親と子供達の好奇な視線の中を、最初の洞窟に向かった。
ゴマントン洞窟は3箇所あり、大きなのが2つ、ちいさいのが1つ。その奥で、高級中華材料のツバメの巣が採取されている。シーズンは4月~12月。採取する時間はその日の天候等、コンディションにもよるが、夜遅くまで作業する場合も多い。
ガイドの案内で最初の洞窟に入る。中は昼間でも薄暗く、ヘッドランプを付け懐中電灯を照らしながら、ゆっくりと前に進む。残念ながら今日は採取日外なので無人である。洞窟の奥のあちこちには、約100mの高さに採取用の梯子が組み上げられている。ピリピーノの作業員がそのてっぺんに登り、ツバメが飛び去った後を見計らい、慎重にその巣をはがす。
巣は2種類あり、白色は45日毎に、黒色は4,9,12月、年3回のみ採取する。ドゥスン族のボスが作業員を統括、資源枯渇防止のために掟を作り、乱獲することを禁止している。計画的に中華系のシーノと呼ばれる仲買人と高値で取引をするのである。
小さな洞窟はさらに神秘的である。入り口から黄金色の甲虫がびっしりと地底から天井まで隙間無く蠢いている。その虫の名は、ゴールデンコックローチ。和名はゴキブリ。木道で区切られた壁の縁から、大小のゴキブリがうねうねと小さく動き回っている。ガイドの指示に従い、トレイルから外れゴキブリを踏みつぶさないように注意深く歩く。時々、ゴキブリが肩や背中に飛び移る。それをガイドが、無言で慎重に一匹ずつつまみ、トレイルの外に丁寧に戻す。
帰り際に偶然、ワゴン車の先の原生林を、野生のオランウータンの母子が木々を伝って行くのに出会った。セピア色の夕日がゆっくりと沈む先に、深緑の森と群青色の空が、紫紺色の闇に混ざり合い優しく溶け込んでいく。(続)
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