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Ma14 ダヌン・バレー自然保護区
コンシェルジュ : 小宮 俊一
【2008年4月6日[Sun]】
Ma14 ダヌン・バレー自然保護区
東京ぶんぶん ’06,11,24 ボルネオ島サバ州の東端に近いダヌム・バレーの上流は、マレーシア政府により野生動植物の研究と教育を兼ねた「自然保護区」に指定されている。
11月の下旬、ぼくは姪のマリと2人、2泊3日の予定で、ボルネオエコツアーに参加した。メンバーはカダザンドゥスン族のガイド「ジョー」、マリとぼくの3人である。昼は美しい原生林をトレッキング、夜はナイトサファリで野生の象や鹿を探索、大自然を本格的に体験するスケジュールである。
11月18日の朝、ぼく達はサバ州の州都コタキナバル空港を離陸。空路ラハ・ダトゥの町に到着後、ダヌム・バレーまでは派手な塗装のワゴンに揺られ、2時間余り走る。
途中、材木置き場の奥に、野生のボルネオ象の赤ちゃんを見つけた。そっと、近づきシャッターを押した。その気配を察したのか、赤ちゃん象は、いちもくさんに、森の中に逃げていった。
ワゴンに戻り、さらに、走ること30分。ようやくボルネオ・レインフォレスト・ロッジにたどり着く。ロッジ内には宿泊施設として瀟洒なコテージ群が建ち並び、ぼく達は予約していたロッジのバス・トイレ付きの簡素で清潔な禁煙室に落ち着いた。
夕方からヒルよけのロングソックスをはき、ジョーと自然保護区女性監視員のジェニファーとぼく達2人で、足慣らしのトレッキングに出る。
原生林に木漏れ日がキラキラと輝き、空気は透明である。落ち葉を踏みしめて歩く道の両側には、巨大な板根のフタバガキ科のデプタリカプス、白い幹のマメ科のメリンガスが聳え立っている。途中の小道を右に進むと突然、目の前が開けキャノピーウオークに出る。吊り橋の上からは、遙かジャングルの黄金色の樹冠が見渡せた。
翌朝8時過ぎ、ジョーの先導でジャングルを2時間かけ、蛭をよけつつ、山頂近くのビューポイントまで登る。ようやく頂上のテラスにたどりつくと、遙か眼下にレインフォレストロッジが見える。谷から吹き上げる風が心地よい。
気がつくとテラスの下で話し声がする。ロッジの従業員が携帯電話で誰かと話しているらしい。ジョーの説明によると、ロッジには固定電話は無く、山頂に登らなければラハ・ダトゥの町まではモバイルの電波が弱く届かない。文明の利器は便利なようで、場所によっては不便である。
夕食後の夜8時、ハードトップのジープでナイトサファリに出発する。天井のサーチライトを点け、漆黒の山道を疾走する。期待に胸が膨らむ。2時間程走り回り、出会ったのはヤマアラシ2匹。マメジカとルリイロコノハザル。暗がりの中、カメラのフラッシュライトに、両目だけがオレンジ色に反射した。
期待していたアジアゾウは空振りに終わった。帰り際、ジェニファーがすまなそうに「ソーリー」と肩をすくめた。「ネバ、マイン」ぼくは帽子を取り、笑顔で答えた。宵闇の奥から野鳥の鳴き声が優しく聞こえ、夜霧がひんやりと頬を濡らした。(完)
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Ma14 ダヌン・バレー自然保護区
11月の下旬、ぼくは姪のマリと2人、2泊3日の予定で、ボルネオエコツアーに参加した。メンバーはカダザンドゥスン族のガイド「ジョー」、マリとぼくの3人である。昼は美しい原生林をトレッキング、夜はナイトサファリで野生の象や鹿を探索、大自然を本格的に体験するスケジュールである。
11月18日の朝、ぼく達はサバ州の州都コタキナバル空港を離陸。空路ラハ・ダトゥの町に到着後、ダヌム・バレーまでは派手な塗装のワゴンに揺られ、2時間余り走る。
途中、材木置き場の奥に、野生のボルネオ象の赤ちゃんを見つけた。そっと、近づきシャッターを押した。その気配を察したのか、赤ちゃん象は、いちもくさんに、森の中に逃げていった。
ワゴンに戻り、さらに、走ること30分。ようやくボルネオ・レインフォレスト・ロッジにたどり着く。ロッジ内には宿泊施設として瀟洒なコテージ群が建ち並び、ぼく達は予約していたロッジのバス・トイレ付きの簡素で清潔な禁煙室に落ち着いた。
夕方からヒルよけのロングソックスをはき、ジョーと自然保護区女性監視員のジェニファーとぼく達2人で、足慣らしのトレッキングに出る。
原生林に木漏れ日がキラキラと輝き、空気は透明である。落ち葉を踏みしめて歩く道の両側には、巨大な板根のフタバガキ科のデプタリカプス、白い幹のマメ科のメリンガスが聳え立っている。途中の小道を右に進むと突然、目の前が開けキャノピーウオークに出る。吊り橋の上からは、遙かジャングルの黄金色の樹冠が見渡せた。
翌朝8時過ぎ、ジョーの先導でジャングルを2時間かけ、蛭をよけつつ、山頂近くのビューポイントまで登る。ようやく頂上のテラスにたどりつくと、遙か眼下にレインフォレストロッジが見える。谷から吹き上げる風が心地よい。
気がつくとテラスの下で話し声がする。ロッジの従業員が携帯電話で誰かと話しているらしい。ジョーの説明によると、ロッジには固定電話は無く、山頂に登らなければラハ・ダトゥの町まではモバイルの電波が弱く届かない。文明の利器は便利なようで、場所によっては不便である。
夕食後の夜8時、ハードトップのジープでナイトサファリに出発する。天井のサーチライトを点け、漆黒の山道を疾走する。期待に胸が膨らむ。2時間程走り回り、出会ったのはヤマアラシ2匹。マメジカとルリイロコノハザル。暗がりの中、カメラのフラッシュライトに、両目だけがオレンジ色に反射した。
期待していたアジアゾウは空振りに終わった。帰り際、ジェニファーがすまなそうに「ソーリー」と肩をすくめた。「ネバ、マイン」ぼくは帽子を取り、笑顔で答えた。宵闇の奥から野鳥の鳴き声が優しく聞こえ、夜霧がひんやりと頬を濡らした。(完)
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