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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 小宮 俊一
【2008年4月11日[Fri]】 海外

Ch2 漓江下り 桂林

毎年、桂林の花、金木犀が咲く頃になると美味いビーフンが食べたくなる。緑のそよ風に乗り、もいわやまの山影からか、あんかけ焼きそばのような香ばしい匂いが漂ってくる。6年前に訪れた桂林で食べたビーフンを想い出した。

桂林は、中国西南部・広西壮族自治区の東北部に位置している。この地方は紀元前、秦の始皇帝の時代に運河が建設されてから、二千年余りの歴史の中で、文化が花開き、宋代から清代まで広西地域の政治・経済・文化の中心として栄えてきた。その桂林市内には「駱駝山」と呼ばれているらくだの姿をした珍しい岩山がある。

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「象鼻山」とよばれる川に張り出した象の形をした岩山。

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「蘆笛岩」とよばれる鍾乳洞などがあり、観光の名所となっている。

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また、市の中央を横切るようにして全長437キロにわたる漓江が流れ、その両岸には奇岩・奇峰が連なり、山水画のように美しい独特の風景が広がっている。

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桂林観光のハイライトはなんと言っても漓江(りこう)下り。桂林に来た観光客で、漓江下りをしなかった人はいないというほど有名。水墨画のような桂林独特の風景を楽しむには、やはり漓江下りが一番である。


両側に林立する奇峰を縫うようにして川が流れ、晴れていれば、青い川面に緑の山が映り、雨の日は、霧雨の中の水墨画のような幽玄の世界にひたれる。

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漓江下りツアーでは、竹江埠頭を午前に出航し、終点の陽朔まで約60キロを4時間ほどかけ、ゆっくりと下る。展望デッキからの景色は、まさに夢幻、山水と言われるように、絶景の連続だ。桂林からのバス送迎、船内の昼食、日本語ガイドがセットになった便利な、でも少し高価な漓江下りツアーで、心ゆくまで山水画の世界を楽しみたい

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終点の街、陽朔の一帯は西街と言う数百軒の土産物屋が軒を連ねている。物売りのお婆さん、子供達がうるさくつきまとい、それが難点ではあるが、陽朔には喫茶店や焼きビーフンの美味い中華食堂もあり、とても明るく楽しいところである。(続)

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