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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 細谷 健一
【2005年4月15日[Fri]】

少数民族と出会う旅

最近僕の友人が中国の少数民族と出会う旅に行ってきて、彼にいろんな話を聞かされた。中国以外にも世界の少数民族・先住民族に出会うことを目的としたツアーが増えてきているようで、僕自身も彼らがどんな方法で自らのライフスタイルを守ってきたのか、また外部と接触していくことでどんな変化が起きているのかなど、とても興味がある。

少数民族や先住民族訪問のいい点の一つは、旅行者が積極的に彼らの文化を学び、尊重し、理解し合おうと努力するところがあると思う。中には彼らは文明と掛け離れた生活をしているだけだと考えている人もいるかと思うが、僕らだって昔から仲良く幸せに暮らしていれば、今のような文明を持つ必要もなかったのかもしれない。

中国の少数民族を訪問した僕の友人はその旅がとても気に入ったらしく、次はインドネシアの少数民族を訪問する計画を立てているようだ。次の旅先の歴史を調べている彼を見ているとなんだか前よりも人間が大きくなったような気がする。本当にこういう旅は、人を成長させてくれるのだとつくづく思った。

そういった反面、注意も必要だろう。例えば、僕らが彼らの生活様式や文化に興味を持つように、彼らも僕らのスタイルや習慣に興味を持たないだろうか?もちろん興味を持つこと自体は悪いことではないけれど、それが彼らに価値観の変化や貨幣経済をもたらすなど、あまり大きなインパクトを与えるきっかけにならない様に気をつけなければならないと思う。

僕も訪問する機会がある時には、彼らがどのように環境と向き合い適応し、文化を築きあげてきたのかぜひ聞いてみたいものだ。
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