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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 柳川 ともみ
【2009年9月1日[Tue]】

ワンコと一緒に過ごす旅

6年前、
盲導犬がホテルやレストラン、スーパーとかに入るのを拒否してはいけません
って法律ができた

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正確には盲導犬だけじゃなく、
身体障害者補助犬っていわれる
盲導犬と聴導犬と介助犬の
3種類のワンコたち
  今は、代表して盲導犬って書くね

「衛生上おことわり」
「保健所の指導です」って言われたりして
お店に入るのを断られていたんだよね~






平成15年に施行された
身体障害者補助犬法の案内パンフ


正確には、断られていたって過去形じゃなくて
未だに断られ続けているって現在進行形の方が正しいようなんだ
  まだまだ、ペットはダメって言われてることも多いらしい

犬は汚れている、きっとノミもいる、不衛生だ
保健所から店をキレイにするよう指導されている
だから不衛生な犬は店には入れられないって
三段論法になっちゃうんだよね ^-^

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「衛生面には特に気をつけています」

「吼えたり、
店の中で『ソソウ』をすることはありません」

「何より盲導犬は、
ペットじゃなくて私たちの目なんです」



「ほじょ犬ウェルカム」のステッカー  


こんな風に盲導犬のことを説明しながら
盲導犬を理解してもらって、
店の入り口にほじょ犬ウェルカムのステッカーを貼ってもらおうと
地元のスーパー、コンビニ、レストランとかを1軒1軒歩いて回っている
盲導犬ユーザーさん(視覚に障害があって盲導犬を使っている人)もいるらしい

盲導犬は彼らの目なのに
盲導犬が店に入るを拒否して店の外に待たせておけって言うのは
「あなたの目を店の外においてから入って下さい」っていうのと同じ
  想像するとかなり笑えるよね~
  店の前に、目玉おやじがいくつも転がってたら ^-^

**************** **************** **************** ****************
ヨーロッパを旅すると、いろんなところでワンコと一緒の人を見かける
ワンコは盲導犬じゃなくて、ペットのワンコたち
そして、ワンコを連れているのは観光客 

何でも「ウチのダンナは夏休みの旅行に連れて行ってくれなかった」というのが
離婚の理由として正当に認められる国もあるらしい
  「そりゃひどい、そんなダンナとはすぐに別れてしまえ!」ってね ^0^

もちろん「待ちに待った1週間のお盆休み」なんてセコイことは言わない
1ヶ月とか2ヶ月、少なくとも3週間は家族総出で夏休み ^0^
  その間、ペットのワンコはお留守番ってワケにはいかないねー
  当然一緒に出かけるのだ

ヨーロッパは地続きだから
南の国へのバカンスだって北の国への避暑に行くのだって自家用車って人は多いし
そもそも列車も、バスも、地下鉄も、飛行機も
ワンコ連れは全然問題なし、当たり前。

籠に入れるわけでもなく
公園を散歩しているようにリードをつけただけのワンコが
地下鉄とかに乗っているんだよ
  たまぁ~に、口にさるぐつわ(犬ぐつわ?)をはめられているワンコを見るけど
  そんなのは100回に1回ぐらいって感じ。
  きっとそのコは、ほえ癖があるんだろう

列車の切符を買う自動販売機にもワンコ用切符の押しボタンがある

ホテルだってワンコ・ウェルカム
  ホテルの窓から向かいのホテルの部屋を見たらワンコがいたり
  ホテルの廊下でワンコ連れの人とすれ違ったり
  レストランのテーブルの下におとなしく「伏せ」をしていたり

nullそんな風景をたくさん見てきたももたん
飛行機から綱に引かれてワンコが降りてきた時は
  (つまり籠の中のワンコじゃない)
さすがにびっくりしたけどね ^0^



飛行機の乗客の一員だったワンコ
  ちゃんと料金を払って乗っているはずだから
  <乗客>で間違いないだろう



社会の中で、
ワンコ連れが認められているんだよね

こういう社会だったら
身体障害者補助犬法なんていう法律がなくても
盲導犬のワンコたちはどこでも歓迎されるだろうな~


だからと言ってどこかの政治家さんのように
ヨーロッパの先進諸国がこうなのに、日本は・・・って言うつもりはないよ
日本が衛生問題にウルサイのは、ヨーロッパとの湿度の違いもあるからね
  乾燥しているとカビが発生しにくいでしょ
  だから日本とヨーロッパでワンコに対するイメージも違う

その国が抱える「いろいろな条件」は同じじゃないから
なんでもかんでも全部同じは、所詮無理なのだ
  同じにするために、環境を整備したり、時間が必要だったり
  いろんな知恵や努力があって
  やっと似たような社会が作れるようになる

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
じゃあ、湿度の高い日本の盲導犬はやっぱり不衛生で
店には入れさせないほうが良い?

大丈夫、盲導犬ユーザーさんたちは
すっごく、いろいろ、気を使っているんだよ

例えば
抜け毛が出ないように毎日ブラッシング
それでも抜け落ちる毛を防ぐために外出時には服を着せる
  ファッションで服を着せているんじゃないのだ
雨の日はレインコートを着せて
店に入る前には
レインコートを脱がせ、汚れた体や足を雑巾で拭いて
ホテルに泊まる時はワンコの居場所の敷布を持っていき
チェックアウトの時は床を雑巾で拭いたりガムテープで毛を取り除いたり・・・
匂い消しのスプレーを持ってきている人もいるよ


それにね、盲導犬は特別な訓練を受けたワンコ
そんじゅそこらのペットとはまったく違うオリコウさん


「我が家で飼っているワンコだって
犬のしつけ教室で訓練すれば
盲導犬にできるかも」
  なんてことは絶対不可能、ありえない



人懐っこいことだけは盲導犬に負けなかった
ももたんちのワンコ

  ももたんの膝枕で寝てたけど、今は天国で眠っている


いやいや、どこの馬の骨とも、わからない仔犬も
  馬の骨じゃなくて犬の骨? 
盲導犬候補にすらしない
盲導犬候補の赤ちゃんワンコを産むママワンコも
たいてい由緒正しき盲導犬ワンコの家系出身
  だから生まれたときから由緒正しき盲導犬の家系のワンコが
  やがて盲導犬になっていくのだ

盲導犬候補の赤ちゃんワンコは
生まれてすぐに盲導犬としての適正や資質を判断される
  人間が好きかどうかってことも適正に含んでいるんだよ
  だから盲導犬はみんな人間が大好き
合格したワンコは盲導犬候補生になって、
それから厳しい訓練をうけて最終試験をパスしたワンコだけが
盲導犬になれる

つまり、盲導犬はワンコの中のエリート ^0^

盲導犬になったらすぐ活躍できるのかって言うと
今度は、ユーザー希望者と盲導犬のカップル成立のための「合宿」がある
  これから盲導犬と一緒に生活をしようとする
  ユーザー希望者さんにも訓練が必要だし
  また人間とワンコの相性をチェックする必要もあるからね

晴れてカップルとなった人間とワンコが
ホンモノの?盲導犬ユーザーと盲導犬として社会にデビューできるのだ


でもね、いくら盲導犬はオリコウだよ、汚くないよって言われも、
犬が嫌いだって言う人もいるよね
  犬の毛にアレルギー反応がある人もいるかもしれない

だから、全ての人は盲導犬を受け入れるべきって
ももたん言わない
「私の近くに来ないで」っていう人がいても仕方がないコトだよね

だけど、せめて拒絶はしないで。社会から、みんなの周りから。
  全ての人にとって良い社会を作るのは難しいけど     
  どうすればいいか、みんなで考えていきたいよね

盲導犬はもちろんだけど、
ももたんとしてはペットのワンコとだって
もっともっと一緒に旅に行かれようになるといいな

by ももたん
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