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コンシェルジュ : 柳川 ともみ
【2010年7月31日[Sat]】

巡礼のクライマックス

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2010年、
ある月の25日の日曜日
ももたん
キリスト教の三大聖地の一つ
サンチャゴ・デ・コンポステーラについた

巡礼証明書は
 その日のうちにもらったよ



巡礼証明書



次の日、大聖堂のミサに参加

中世より後の時代にできたキリスト教の教会は、
  ロシア正教などの教会や
  現代の近代的なものは違うのもあるけど
上から見たら十字架の形になっている
ボタフメイロは
その、十字架の短い部分(翼廊)を行ったり来たりするんだ


ボタフメイロっていうのは香炉のことらしい

ふつうのミサだと、司祭さんが
祭壇の上におかれた聖杯に向かって
煙の出ている小さな香炉を振るけど

サンチャゴ・デ・コンポステーラの大聖堂は
巨大な香炉を
ブンブンと音を立てそうなくらいの勢いで
大聖堂の中を右へ左へと振舞わされる

ロープで吊り下げられた香炉



ウワサによると、香炉は50㎏らしい
当然、一人の力ではできない
天井からロープで吊り下げられた香炉を動かすのに
大人の男の人が8人ぐらいでロープの反対側にぶら下がるようにして
香炉を持ち上げたり振り回したりするんだよ

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
現地のガイドさんは
香炉がよく見える場所に、って翼廊の席に案内してくれた
  だけどソコだとミサの様子が全く見えない ^-^
で、ももたんと何人かの巡礼仲間たちは
祭壇の正面の席に移動してミサに参加した
  あれ、よく見たら仲間たちはみんなキリスト教の信者さんだ ^0^

ミサが進み最後に近くなると
信者さんには聖餅(せいべい それとも聖米の字かな?)が配られる
聖餅を与りたい信者さんは司祭さんの前に進み出る
  「パンは私の肉体、ワインは私の血である。
  私の肉体を食べ、私の血を飲む者の中に私は存在する」って
  キリストが最後の晩餐のときに言ったことから
  パン(というか、揚げせんべいみたいなもの)を信者さんは受け取って食べるんだ

ミサには出てもいいけど
信者じゃないももたんは、ゼッタイもらっちゃいけない

だから、司祭さんの前に進み出るのは今までずっと控えていたんだけど
《こうべをたれて下さい、
司祭さんはあなたに祝福をしてくださいますよ》

って教えてもらったことがあったから、初めて前に進み出た。


ミサは、、、
スペイン語なのだ ^-^
当然何を言っているのかわかんない

どこのミサでも大体の流れは同じだから
 今は賛美歌を歌うところ、
  「アーメン」と言うところ、
   周りのひとと握手をするところ・・・っていうのはわかる
でも、仕方がないからスペイン語の祈りの声を聞きながら
自分の人生とか、これからのこととか、大好きな人のこととか、
そんなことを考えていたんだ。

そんなときに祝福のチャンスがやってきた
下げたももたんの頭に、司祭さんがそっと手を置く
  そして、何か祈りの言葉が聞こえてくる

ももたんには
「あなたの人生は、それでいいんですよ、あなたの思うとおりで大丈夫ですよ」
って言ってもらえた気がした

席に戻ろうと歩きながら、涙が止まらない
よくわかんないけど、ずっごく感動した

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

そしてボタフメイロが始まる

ミサに出席している信者さんも
 感動していたももたん
  それ以外の観光客たちも
全員がカメラを向ける
  フラッシュもパチパチ


振り子のように左右に揺れる巨大な香炉


あれあれ、ミサは写真撮影厳禁だよ
ましてフラッシュ付きなんて!!
  かく言う、ももたんも・・・(フラッシュは使わなかったけどね ^-^)

巡礼の到着地で感動したミサ
最後は
全参加者が観光客と化した大興奮で幕を閉じましたとさ
  おしまい

 2010 4 30  巡礼の道 世界遺産サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道
 2010 5 2  巡礼者 ももたん
 2010 5 25  サンチャゴへの道
 2010 7 26  特別な年の巡礼

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