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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 小宮 俊一
【2010年11月16日[Tue]】 海外

世界遺産韓国紀行 No.3 海印寺

我々夫婦はその日、韓国の三宝寺刹の一つに数えられている伽倻山の海印寺(ヘインサ)を訪れました。

このお寺は世界遺産といえども、慶尚南道の山奥で交通が不便なこともあり、日本ではまだまだ知名度が低いようです。

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それでも、世界文化遺産に指定されている八万大蔵経(パルマンデェジャンギョン)が納められ世界遺産になった頃から有名になり、是非行ってみたい場所でした。

実際に現地入りすると、建造物を始め景色が素晴らしく、世界文化遺産に恥じないお寺でした。

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ガイドの説明では、八万大蔵経は西暦1236~1251年の間に作られた木版本で、
当時モンゴルの侵入から国を守ろうと祈願して作られたものだそうです。

もともとは、1011年から1087年にかけ作られたものですが、1232年に焼失、
その後また復興させたとのことです。

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説明資料によると、八万大蔵経は仏教の経典を版木に刻んだ木版印刷用の板で、
八万枚以上にも及ぶ膨大な量が残されています。そもそも大蔵経とは、仏教の経典
をすべて経版にしたもので、その版数は約8万枚、本にすると約7千冊にもなります。

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大蔵経が保管されているのが蔵経版殿ですが、この建物も世界文化遺産に指定
されています。この蔵経版殿もまた古く、創建年度は明らかではないのですが、
朝鮮王朝初期の1488年頃ではないかといわれています。蔵経版殿は4棟あり、
その建築様式が非常に優れているといわれています。

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大蔵経を保管する為に、湿度と風通しが自然に調節されるように建てられています。

もともと土質のよいところに、炭、石灰、粘土などを加え、湿気の多い時期には湿気
を吸収して、乾燥する時期には適度な湿度を保つようにしてあります。

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ユネスコ世界遺産では、1995年の12月に、韓国としては初めて、海印寺と
大蔵経板殿を世界的な文化遺産であると認定しました。極東アジアの宗教的
建築物と仏教経典保存の側面において卓越した事例であると評価しています。(続)

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