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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 川西 哲史
【2005年6月3日[Fri]】

オージー男性が決意するとき

「もう疲れた、離婚しよう」

仕事と家事の両立に悩む、働き盛りのオージー男性から発せられる言葉だ。

日本でいうと、生活力ある女性が子育てを終えるのを境に、仕事一辺倒で
家庭をおろそかにしているダンナの呪縛から解放たれたいと思う時と似ている。

オーストラリアのほとんどの夫婦は、男女ともに仕事も家事もこなす。

最近は少なくなったが、「めし」「ふろ」「ねる」といった日本人男性の“三種の神器”は
通用しないどころか、たちまち離婚届を叩きつけられるのがオチだ。

双方の仕事状況に応じて、夫が育児休暇を取ることもまれではない。

これがオージー流だが、家庭での実権を強固にするスーパーウーマンに、
中には耐えられない輩もおり、そういった男性が離婚を決意するのだ。

離婚したオージーが、数ヵ月後には日本人女性と再婚し、家事の負担から
開放されたという話も何度か耳にした。

私も10年ほど前までは、三種の神器を携えていたサムライだったが、
オーストラリアで生活するうちすっかりどこかへ落としてしまい、
今では一家の料理長として活躍中である。

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