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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 赤木 ひろみ
【2005年12月2日[Fri]】

大阪府《大阪城残念石》

残念石

三国無双と称された難攻不落の大天守大阪城の
石垣の用材として小豆島(香川県)より切り出され
400年も昔にはるばる海を越えやってきたこの巨石。

途中で用材が足りてしまったのか、石垣になることはなく
今もこうして石垣のふもとにゴロンと放り出されています。
そしてなんとも切ない『残念石』なんて名前をつけられて
時には腰掛けられたり、時にはモノを置かれたり・・・・・

しかも毎日、自分がそうなるはずだった、そうなりたかった
大阪城の石垣を目の前に見上げて過ごしているんですよ。
きっと想像もつかないほどの屈辱に
耐えて耐えて耐え続けてきているんだろうなぁ・・・
「石の上にも3年」なんて辛抱強さをアピールする諺があるけれど
この『残念石』を見てたら3年なんてまだまだ甘い!!!
石のふもとで苦節400年
この『残念石』の辛抱強さたるや!!!
イヤイヤ・・・わたしがそんなに熱くなる必要もないんだけど(汗)

もっと強くなりたい・・・もっともっと強くあろう・・・
そう思ったことは何度となくあるはず。
そんな時に思い出すとほんの少し強くなれる。
400年分の勇気をくれる。『残念石』


城址公園内のあちこちにゴロゴロしてます。
大阪以外にも運ばれる途中でほっぽり出されたと
思しき『残念石』が残っているそうです。

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