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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 柳川 ともみ
【2012年2月26日[Sun]】 海外

車椅子でエスカレーターってどうなの?

この前 ももたんがデビューしたDVDを紹介したよね
    2012 2 15  今年の主演女優アカデミー賞はこのDVD !!
  車椅子を使う人でもどんどん旅に出て欲しいから
  介助をする人はどんどん技術を磨こう、頑張ろうねってDVDだよ
    DVDのサンプル映像はここをクリック


その中に、車椅子を使う人をエスカレーターに乗せるワザの紹介がある
DVDを見てくれたAさんから「エスカレーターに乗ってもいいの?」って質問が来た
  Aさんも車椅子に乗っている人なんだ 

Aさんは、昔ハワイでエスカレーターに乗って
警備員さんに 「こっぴどく」 しかられたそう
  メールの 「こっぴどく」 の部分に下線を引いてあったから
  相当 「こっぴどく」 しかられたんだろうな~ ^-^

Aさんの住んでいる場所では
車椅子とベビーカーはエスカレーターダメと表示があるらしく
エスカレーターに乗っていいのかなって思っていたらしい

ももたんが「何でダメなのかを考える必要がある」と返事したら
Aさんからは パチパチパチと大賛成の意見 ^0^ ^0^

    一応断っておくけど、
    DVDの中でも口をすっぱくして言ってるけど、
    車椅子ユーザーがエスカレーターを利用するには
    ちゃんと技術を身につけていて
    他のエスカレーター利用者にも迷惑がかからないように配慮が出来て
    マナーを守れることが絶対条件だからね
    それから、
    車椅子の形とか重さによってはエスカレーターに乗れないものもある
  
    無条件に誰でも乗りなさいって言ってるんじゃない

みんなはどう思う?
  車椅子を使っている人は乗ってはいけないと思う?
  それは何故? 危険だから???

Aさんやももたんの意見が絶対正しいとは思わないけど
賛成でも反対でも、
「私はこう思うから賛成(反対)」ってみんなも考えて欲しいんだ
  だってね、
  車椅子で町を歩いたり買い物をしたり
  それから旅に出たりするのは
  やがて誰にでも訪れる「明日の自分の姿」だからね

以下はAさんとももたんのメールのやり取りだよ
  (一部加筆修正、赤字がAさん 黒字がももたんの言葉)

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

Aさん こんにちは
車椅子ユーザーがエスカレーターに乗って良いかいけないかの前に
「何故禁止なのか」の部分から考えないと 
結論は出ない気がします


その1 車椅子ユーザーにはエスカレーターは危険?

エスカレーターが危険なのは歩いている者にとっても同じです
でも、安全に乗る方法を知り、動くモノに乗る技術を身に付けたから
誰もがエスカレーターに乗るようになりました
   最初はおっかなびっくり乗りましたよね
  
ベビーカーも危険とは言いながら多くの人が利用するのは
エレベーターよりも便利だし、ちゃんと乗れば安全だと思うからだし。
  危険だからエスカレーターに乗ってはいけないのならば、
  杖をつく高齢者のほうがよっぽど危ないです


Aさん : そのとおりです


その2  動線上にあるエスカレーターと 、動線から外れるエレベーター
  
これは街づくりにもかかわります
街をデザインする時に
エスカレーターは人の動く波に逆らわない位置に作りますが
エレベーターは、必ずしもそうとはいえない
  
そもそも階段を登れる人のために 何故動く階段を作る必要があるのか
  やはり便利さや快適を求めているからですよね

車椅子ユーザーだって 
最低限の街歩きの保障(車いすが通れる幅とかスロープの設置)だけでなく
便利で快適なモノを利用する選択権はあるはず
  エレベーターを利用する為にわざわざ遠周りするより
  目の前にあるエスカレーターを使ったって良いんじゃない?

    もし車椅子ユーザーが
    便利なエスカレーターに乗ることを禁止されるならば
    (選択権が無いならば)
    階段を登れる人や、
    エスカレーターを利用すればよい人たちには
    エレベーターに乗ることを禁止したり、
    
    少なくとも車椅子ユーザーがエレベータ-に乗ろうとしてたら
    最優先にすべき


Aさん : 同感、全くその通り。パチ・パチ・パチ・パチ


でも、どっちが優先だからという 権利の主張は、ギクシャクした関係になります
  お互いを認め譲り合う気持ちで
  誰もが過ごしやすい社会にしたいと思っています


Aさん : そう思います、
あのDVDでも、ももたんの意思が良く出ていました

「俺は障害者だ、そこのけそこのけ」の気持ちではなく、
あくまでも
「スミマセンが、少し通して下さい・・・。」の気持ちは常に持って、
行動はすべきだと思っています


 
その3  エレベーター 故障じゃなくても 定期検査や修理で止まることが・・

この間腰を痛めて階段を上るのが辛かった時
駅に行ったらエレベーター点検中
   階段しんどかった・・・
 

覚えていらしゃるでしょうか
スイスのサン・モリッツで駅や湖の方に向かう道には
100段ぐらいの階段とエスカレーターとエレベーターが
同じ場所に設置されていました

あのエレベーター、狭くて車椅子を使う人は1回に一人しか乗れないんです
  みんなで駅に向かいましたが
  車椅子を使う人が6人もいたから
  エレベーターを使った人だけでなくエスカレーターで降りた人もいたんですよ


Aさん : 覚えています
私は外国崇拝者?で、
ハワイ以来エスカレーターは乗ってはいけない!!と思って
また、注意を受けぬよう自粛していました。

ハワイは禁止だとしても ヨーロッパでは問題ないですね
  基本的に自己責任の国々だから



日本では 
エスカレーターを設置している会社とかビルなどが各自に
禁止するかどうかを決めているのかしら・・・
   少なくとも東京では   
   音声で「ご遠慮ください」のアナウンスがあっても
   シールなどが貼られて 禁止 と明示した場所は、
   私の知る限りありません

Aさん : 福岡では、エスカレーターの乗り口に
「車いすとべビーカー禁止」が多いようです。

私は、エスカレーターは怖くありません、
しかし1人の時は乗りません、家内が後ろについていたら乗ります

他の人が見ていて“ヒヤヒヤ”するようなことをしてはいけないと
気を付けています。




私も、ももたんの考えに全く同感です。
  ももたん
  (車椅子を使っている)ご主人を良く知っているのと、 
  今まで(添乗員として)何百人もの車いす者の対応をされて来た経験からの
  考えをお持ちだと思います。

(ハワイのある)アメリカは「訴訟の国」
つまり、『熱いから飲むのに注意するように』と、書いていなかったばかりに、
何億円の補償を払わされる国だからでしょうね
  アメリカ以外で
  エスカレーターで禁止や注意を受けたことは有りません


例えば世界基準の介助者資格マークを付けている人は、
エレベーター使用OKと認可されたらいいですね。

私は資格者のマークを付けた人が介助している時は、
  特に日本とアメリカなどは
エスカレーターやバスなどにも乗れるようにして欲しいです

また、資格者のマークを威張って付けるようにしたいものと思っています


**************** **************** **************** **************** ****************

さて、みんなはどう感じたかな

ももたんはね、
このDVDを作るときに、日常の外出介助だけでなく
海外旅行も含めた 旅 もイメージしたんだ
だから
エスカレーターに乗る技術も学ぶ必要があると思うんだ
  それに過去に間違った乗り方を紹介している介助の本があったので、 
  DVDという動画で 【正しく】 紹介したいなと思って作ったんだ
  間違った介助は危険に直結するから
  絶対して欲しくないんだよね・・・


みんなの意見や感想は是非コメントしてね
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by ももたん
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