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Vol.3 フィレンツェの子ブタ
コンシェルジュ : 三田村 忍
【2005年7月12日[Tue]】
Vol.3 フィレンツェの子ブタ
Vol.2の続きの話・・・。
1人でスイスのルガーノを満喫し、友達と待ち合わせしていた
ホテルに戻った。
時間は夜の8時。
部屋のドアを開けた瞬間驚き、慌ててドアを閉めた。
部屋中、紙袋が散乱しているではないか!
「あれ?部屋間違っちゃった?」
ルームナンバーは合ってるし、チラッと自分の荷物らしきものも見えた・・・。
泥棒???まさか、荷物置いてく泥棒はいないだろう・・・。
あの荷物は何?あっそういえば友達はどこへ行ったんだろう?
しばらく、部屋の前で考え込んでいると、両手に荷物を抱えた友達が帰ってきた・・・。
あっそういうこと!あれ全部買っちゃったの?
おっ恐ろしき買い物パワー・・・。
かなりご満悦な彼女の笑顔。
その夜、近所のレストランで夕食を食べながら話を聞いてみると、
タクシーでホテルとお店を往復し、入らない荷物はトランクに入れてもらいながら帰ってきたらしい・・・。
翌日、彼女の希望であるフィレンツェのアウトレットへ向かうため、朝早く電車で出発した。
アウトレットの情報をまったく知らない私は、すべて彼女にまかせ、フィレンツェからタクシーに乗った。
それが、失敗だった。
現地のタクシーはアウトレット=遠回りしてしまえ!が当たり前のようで、到着するのに数時間、わざわざ迷ったふりをして、やっと到着した。
タクシー代もふざけるな!っていうほどとられた。そして、やっぱり迎えに来なかった・・・。ひどいなぁと思う反面、そうなるだろうなっていう予測もあった。タクシーは気をつけないとね。
アウトレットに並んでるのは日本人観光客だけ。
みなさんも買い物が好きらしい。
待つこと1時間、やっと中に入ったものの、
人ごみで気分が悪くなってしまった私は、絶好調に楽しむ彼女を置いて、外で待つことにした。
ボーとしていると、目の前にブタ小屋を発見・・・。
ちょっと暇だし、子ブタでも写真に・・・。
この写真を撮った瞬間悲劇が起こった!
おとなしそうなこの子ブタ達。
カメラのシャッター音を聞いたとたんに、
勢いよく私に向かって突進してきた!
ギャー!来ないで~!の叫びも虚しく、
私は雨上がりでぬかるんでいた畦道に足をとられ、
フィレンツェの田舎で泥まみれになった。
ウソでしょぉぉ?あっブタは!と振り返ると、
絶対超えられない柵の向こうで餌を食べていた。
普通に考えれば、襲ってくるわけないんだよね・・・。
友達の助けをかりようとお店に目をやると、
彼女はまだまだ満喫中。
誰か、助けてよ・・・。
近所のおばあちゃんに失笑される私でした。
彼女はまた両手に荷物をかかえてたな・・・。
帰りの電車で爆睡する彼女はまるで子供でした。
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Vol.3 フィレンツェの子ブタ
1人でスイスのルガーノを満喫し、友達と待ち合わせしていた
ホテルに戻った。
時間は夜の8時。
部屋のドアを開けた瞬間驚き、慌ててドアを閉めた。
部屋中、紙袋が散乱しているではないか!
「あれ?部屋間違っちゃった?」
ルームナンバーは合ってるし、チラッと自分の荷物らしきものも見えた・・・。
泥棒???まさか、荷物置いてく泥棒はいないだろう・・・。
あの荷物は何?あっそういえば友達はどこへ行ったんだろう?
しばらく、部屋の前で考え込んでいると、両手に荷物を抱えた友達が帰ってきた・・・。
あっそういうこと!あれ全部買っちゃったの?
おっ恐ろしき買い物パワー・・・。
かなりご満悦な彼女の笑顔。
その夜、近所のレストランで夕食を食べながら話を聞いてみると、
タクシーでホテルとお店を往復し、入らない荷物はトランクに入れてもらいながら帰ってきたらしい・・・。
翌日、彼女の希望であるフィレンツェのアウトレットへ向かうため、朝早く電車で出発した。
アウトレットの情報をまったく知らない私は、すべて彼女にまかせ、フィレンツェからタクシーに乗った。
それが、失敗だった。
現地のタクシーはアウトレット=遠回りしてしまえ!が当たり前のようで、到着するのに数時間、わざわざ迷ったふりをして、やっと到着した。
タクシー代もふざけるな!っていうほどとられた。そして、やっぱり迎えに来なかった・・・。ひどいなぁと思う反面、そうなるだろうなっていう予測もあった。タクシーは気をつけないとね。
アウトレットに並んでるのは日本人観光客だけ。
みなさんも買い物が好きらしい。
待つこと1時間、やっと中に入ったものの、
人ごみで気分が悪くなってしまった私は、絶好調に楽しむ彼女を置いて、外で待つことにした。
ボーとしていると、目の前にブタ小屋を発見・・・。
ちょっと暇だし、子ブタでも写真に・・・。
この写真を撮った瞬間悲劇が起こった!
おとなしそうなこの子ブタ達。
カメラのシャッター音を聞いたとたんに、
勢いよく私に向かって突進してきた!
ギャー!来ないで~!の叫びも虚しく、
私は雨上がりでぬかるんでいた畦道に足をとられ、
フィレンツェの田舎で泥まみれになった。
ウソでしょぉぉ?あっブタは!と振り返ると、
絶対超えられない柵の向こうで餌を食べていた。
普通に考えれば、襲ってくるわけないんだよね・・・。
友達の助けをかりようとお店に目をやると、
彼女はまだまだ満喫中。
誰か、助けてよ・・・。
近所のおばあちゃんに失笑される私でした。
彼女はまた両手に荷物をかかえてたな・・・。
帰りの電車で爆睡する彼女はまるで子供でした。