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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 猿田 恵子
【2013年6月22日[Sat]】 海外

イギリス産業革命の発祥の地

世界遺産に登録されている1779年に建設された世界最古のアイロンブリッジへ行ってきました。なんとなく地味なイメージがあり、あえて行こうと思わなかったのですが、ついに行ってみることにしました。場所はバーミンガムからそれほど遠くないTELFORDにあります。アイロンブリッジを設計したThomas Telfordに由来しています。
アイロンブリッジの今は、緑豊かな渓谷にある小さな村を結ぶ歩道橋って感じで、なかなかかわいい場所でした。周辺には素朴風なカフェやお土産屋があって、ゆるい観光地で好印象。入場料もありません。特に混雑もしていないので、車を横付けして橋を歩いて渡ってみました。渓谷の景色に晴れ晴れした気分になれました。小さな資料館(TOLLHOUSE)があって、中には産業革命当時の絵が飾られていました。夜中なのに赤く照った空と工場の煙突群からの煙がとっても印象的な絵で、その当時に行ってみたい気分になりました。夜中の工場って、なんかワクワクします。
iron bridge
さて、このアイロンブリッジ界隈は、様々な産業革命的ミュージアムが点在します。陶器にタイルやタールトンネル、どれもなかなか興味深かったのですが、なんといっても製鉄関連が一番面白かったです。
Coalbrookdale Museum of Ironというミュージアムです。
当時のFurnace(溶鉱炉)の後がそのまま保存されています。この溶鉱炉の成功で鉄の製造が画期的に効率化され、産業革命が起こったそうです。この溶鉱炉には、近づいただけでなんとなくパワーを(何の?)感じました。パワースポットかもしれませんねぇ。こちらの溶鉱炉も無料で見学できます。
furnace

さて、さらに欲張ってTELFORDから車で約1時間ほど北に行ったところにある世界遺産に登録されているPontcysyllte Aqueductに行ってみました。
こちらも偉大なTelford氏の設計です。この橋には、歩道と水路があります。イギリスで最高かつ最長です。ナローボートで渡れば、旅情を感じること間違いなしです。が、歩いても結構楽しかったです。突風の吹くなか歩いたのですが、橋には低い柵があるだけでかなり危険な感じです。冒険心を駆立てられますが、落ちる人がいないか心配です。こちらも歩道は無料です。
aqueduct

イギリスといえば、王室、優雅な庭園にお茶、音楽に美術鑑賞とソフトなイメージがありますが、ハードな産業革命の遺産もかなり見逃せないテーマだと実感しました。これもまた、イギリスらしい景色なんですね。
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