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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 渥美 寿美
【2005年9月13日[Tue]】

山口県>仙崎>「幻の童謡詩人」金子みすゞ記念館

看板

 やさしい日常の言葉を論理の糸でさりげなく紡いでいく豊かな想像力!
 金子みすゞは、詩人の心と科学の目を併せ持った稀有な天才である。
(宇宙物理学者:佐治晴夫)



 シンプルに物事の本質を鋭く射抜く金子みすゞの詩の世界は、「私たちが初めて手に入れた三世代が共有できる宇宙文学」(童謡詩人:矢崎節夫)として、静かに水の波紋が広がるように、人々の心に浸透してゆきます。

街並み
 JR仙崎駅からまっすぐ伸びるみすゞ通りには、家の格子や塀にみすゞの詩の書かれた木製プレートが…。








書店
 金子みすゞ記念館は、生誕100年を記念して2003年4月11日(みすゞの誕生日)に、生家跡にオープンしました。







みすゞの机
 「赤い鳥」(北原白秋)、「金の船」(野口雨情)、「童話」(西條八十)と言った三大童話童謡雑誌が勢ぞろいしていた時代に書き始めたみすゞ。

みすゞ縁の薔薇
 記念館内のみすゞギャラリーには、壁に「手を出してください」と言うようなメッセージがあり、何だろう?と手をかざしてみると、そこにみすゞの詩が光で投影されると言う、とても素敵なしかけが施されています。
 みすゞの優しい心を両手で受け取った瞬間、記念館に訪れた人は皆一瞬にして表情がふわっとほころび、自分の手に浮かび上がるみすゞの詩に静かに見入っているのが印象的でした。

金魚
 また、みすゞの詩に曲をつけた作品がCDで視聴できるスペースもあり、「私と小鳥とすずと」「星とたんぽぽ」「大漁」と言った大好きな詩が、大好きな中田喜直先生の手によって作品になっていることは、何だか波長が同じような気がして(厚かましくも)とても嬉しく思っていることの一つ。



◆◇◆◇◆


 JR仙崎駅からまっすぐ伸びるみすゞ通りをゆけば、左手に郵便局、その先に冒頭の看板を壁にかかげたお土産屋さんがあり、その真向かいに生家を再現した金子文英堂があります。(みすゞ記念館は、景観に同化しているので通り過ぎないようご注意くださいね。)

 また、みすゞのお墓がある遍照寺は、そのまま真っ直ぐ行った左手に、更にみすゞ通りを突き当たると、青海島(おおみじま)が視界に広がります。



 その大海島を左手に少し歩き、大海島とを結ぶ橋とつながっている道を右手に進路をとると、弁天島や漁港が見え、地元の定食屋さん(?)の看板が所々に目を引きますので、とれとれの海の幸を堪能なさりたい方は是非!

 

お天気が良ければ、遊覧船で「海上アルプス」との別名をもつ青海島の海岸美を楽しむことも出来ます。


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