シャンパーニュ・エリアへはパリから日帰りツアーで訪れることも可能ですが、せっかくならば2~3泊、ゆっくり訪れてみませんか?
夕日に染まるブドウ畑や、荘厳な大聖堂のライトアップ、地元の人たちが語らう郷土料理レストランでの夕食、早朝に霧につつまれることの多いエリアでは、幻想的で静かな町や大地の景色を楽しむこともできますよ。
拠点となる町
歴代フランス王の戴冠式が行われたランス
フランス随一の格式を持つ大聖堂を擁するランスは“シャンパンの町”。
パリから高速鉄道TGVで1時間かからないだけでなく、ホテルやレストランも充実しているので、ここを拠点に近郊のシャンパーニュメゾン(シャンパン生産者)を訪れるととても便利です。
日本でもおなじみのポメリー(VRANKEN POMMERY)の本拠地でもあり、120段近くの階段を下りた先に広がるシャンパンセラーは、モダンアートを鑑賞しながら見学できて、敷地内にはレストランも併設されています。
また、ランスの街なかには、ワインバーならぬ「シャンパンバー」があり、いろいろなシャンパンをグラス単位で気軽に楽しめるので、ぜひオススメです。
ひと足延ばして……
エペルネーの町の目抜き通りは、その名も“シャンパーニュ大通り”
Avenue de Champagne(アヴニュー・ドゥ・シャンパーニュ)の両側に著名なシャンパンメーカーが建ち並ぶ様は圧巻。
一軒一軒の敷地が広いため、通りの主な部分だけでも1km近くあります。
立派な門構えの大きなお屋敷風あり、シャトー(お城)あり、モダンな建築ありと外観を見て歩くだけでも楽しいですが、やはり中に入ってセラーの見学や試飲をしたいところ。
ランチが可能なメゾンもあるので、予約をして訪れるのがベスト。
エペルネーの近くには、修道士ドン・ペリニョンゆかりの小さな村や、シャンパン専門の博物館も2021年に誕生するなど、ランスから1日かけて訪れたいエリアです。
小さな町の魅力
木骨組みの家並みの散歩が楽しい古都トロワ
中世の「シャンパーニュ伯領」の中心で、交通の要衝でもあったトロワは、街歩きが楽しい町。
狭い路地や小道に迷い込むと、思わず写真におさめたくなるかわいいお店や建物に出合えます。
歩いてまわれるコンパクトなサイズの町なのに、オシャレなカフェやレストラン、郷土料理のお店も多く、この町を流れ、パリへと続くセーヌ川もまだ川幅が狭くて親近感が湧きます。
昔の建物を利用した小規模のホテルもあり、夜のひとり歩き&食事処のハシゴも、最低限の注意さえしていれば女性でも安心できるので、ぜひ宿泊をオススメしたい町のひとつです。