日本地図を見ると、東日本は太平洋側も日本海側も、島の数が少ないことがわかります。
でも、ところどころに、親子のように大小の島が並んでいたり、兄弟が背比べをしているみたいに見えたり、いさぎよさを感じるくらいの絶海に浮かんでいたり。
「少数精鋭」とも言えそうな、それぞれが異なる魅力を放つ島を目指して……。
せっかくなので、いっぺんに
二島を追う者、一層の楽しみを得る
日本最大の離島である新潟県の佐渡島は、自然環境との調和を重視した農業、自然繁殖が復活したトキ、原生林と杉巨木群トレッキングなどのエコツアー、佐渡おけさや薪能をはじめとする伝統芸能、「佐渡金山」や、廻船で栄えた独特の町並みが残る宿根木(しゅくねぎ)<重要伝統的建造物群保存地区>に加え、温泉、グルメなど、あらゆる楽しみが凝縮された島。
高速船を利用すれば新潟港から65分とアクセスも便利です。
新潟にはもう一つ、粟島(あわしま)という「住民以外、車は持ち込み禁止」の小さな島があり、島を一周する海沿いの絶景サイクリングロードがおすすめです。
魅力にあふれる大きな島と、のんびり気分を味わえる小さな島をセットにして訪れてみてはいかがでしょうか?
季節限定だからこそ
短い夏を謳歌する“記憶に残る絶景”
「最北の島」は冬の寒さが厳しい分、爽やかな空気と、可憐に咲く野の花に彩られる夏の季節は、島の魅力が倍増します。
日本最北端の島、礼文島(れぶんとう)は草原、森、渓流、岩場、砂浜、そして海岸近くまで高山植物群が咲き乱れる花の島。
気軽に参加できる「花ガイド」ツアーから、8時間の本格的なものまでコースもさまざま。
その少し南に、まるで兄弟のように浮かぶ利尻島(りしりとう)へは、フェリーで約40分。
「日本百名山」最北の山で「利尻富士」と呼ばれる標高1,721mの利尻山を擁し、全国で最も美しい島影と言われています。
こちらも高山植物や湿原など豊かな自然と、グルメでは有名な利尻昆布を食べて育つ絶品のウニ、温泉と、二島合わせワザで訪れたいところです。
東京最後の秘境へ…!?
24時間音信不通(!?)の解放感を楽しむ
東京から南へ約1,000kmの太平洋上に位置する自然豊かな小笠原諸島。
一度も陸続きになったことが無い絶海の孤島で守られてきた自然と生態系は、世界自然遺産に登録されています。
中心となる父島へは客船「おがさわら丸」で、竹芝ふ頭を11:00amに出航して24時間ののんびり旅。
島の魅力は、なんといっても海のすばらしさで、各種マリンアクティビティやホエールウォッチング、イルカと泳ぐドルフィンスイムも人気です。
また、小笠原は日本最大のウミガメの産卵地で、6~7月の期間中はナイトツアーでの観察、星空の美しさにも感動です。
島のインターネット環境は東京都内と変わりませんが、「おがさわら丸」で移動の間は、電話もインターネットも繋がりません。
日常生活から完全に離れ、解放感にひたってみるのも良いかもしれません。