浦野様 イギリス南部、セブンシスターズ、ライ村、エジンバラの旅のご報告です。記憶違いはご容赦下さい。 コロナ規制廃止後のゴールデンウィークでしたが思ったより羽田は人が少ない。 コロナ禍と人手不足の為かほぼすべて機械化され、チェックインから搭乗券・荷物タグの 印刷、荷物の預け入れもほぼ無人。 保安検査場、出国審査を経て搭乗口へ。まだ閉まっている店が散見される。 ヒースロー行きはまだ需要が戻らないのか、キャンセル便も。 乗った便も後ろ、横ともに3席に一人と空いている。 ロシアのウクライナ侵攻のせいでアラスカ、北極、グリーンランド経由でロンドンへ。 14時間超のフライト。下には雪に覆われた山脈や海に浮かぶ流氷が見える。 ロンドンのホテルウェスレー(The Wesley)は近隣が大規模工事中の ユーストンスクエア(Euston Square)の駅近く。 コロナ禍の影響か朝食場所が狭くなっていた。 BBCテレビで大々的にチャールズ国王の戴冠式の話題。 6日は戴冠式当日の様子、7日は王室推奨ビーガンキッシュレシピも あるビッグランチの様子などを報道している。 ホテルにも国旗の飾りやチャールズのポートレイトがフロント近くにあるけど、 掃除機で隠れていたりと関心は薄い。 5月5日から7日はカムデンタウン(Camden Town)付近で催される ニッチなジャンルの音楽フェスに参加。 一番大きな会場でもラウンドハウス(The Roundhouse)。 バーの一角が小さいステージの所もある。 観光地カムデン(Camden)は人が多いものの 未だコロナ禍以前の賑わいとまではいかない。 音楽フェスの様子 8日8(月)は、イングランド南部のセブンシスターズ(Seven Sisters)と ライ村(Rye)を中心に観光。 この時に一緒に回ってくださったのが、旅ロンドの後藤力也さん。 日本語ツアーガイドならぬツアーアシスタント、コンシェルジュという方。 ガイドとは違い典型的な観光地に拘らず、その人の好みに従った奥の深いツアーを 提供してくださいます。 作家を巡るツアー、特定のアンティークを探す旅、心霊ツアー、など 様々な要望に応えるそうです。 特別な趣味をお持ちの方や一般のツアーでは味わえない特別な旅を 楽しみたい方は是非。 最近南イングランドは温暖化のため国際レベルの賞をとる良いワイナリーが 沢山あるそうで、後藤さんが深い知識をお持ちのワイナリ巡りなどもされるそう。 今回は、ツアーの途中でエリザベス女王の誕生日のイベント等で使われた ボルニー(Bolney)と国際的な賞を取っているガズボーン(Gusbourne)の 2か所に連れて行ってくださいました。 テイスティングで色々なワインを楽しむことができます。とても美味しかったです。 ワイン好きにお勧めです。 Bolneyワイナリー セブンシスターズはロンドンから南に下りイギリス海峡に面した石灰岩の崖が 7つ連なった景勝地。 国立公園となっている周辺をトレッキングすることもでき、 リュックをしょった人やマウンテンバイクに乗ってルートを行く人も見かけます。 町が次第になくなると牧草地や沼地が現れ、ひつじのショーンのような頭の 黒いのも含め羊や牛が沢山放牧されています。 鑑賞ポイントの一つ(Seaford Head)の駐車場からは緩やかな丘になっており、 羊の群れを横に見ながら登っていきます。 途中は、被れるので触ってはいけないと注意された西洋イラクサ、 色がどぎついエニシダ、日本よりずっと大きなオオイヌノフグリなどの咲 く雑木林や牧草地。 石灰岩は崩れやすく年に数センチは後退しているそうで、 崖には絶対に近寄らないようにとのこと。日本のように柵はありません。 所々地面にに穴が開いているのは野ウサギが掘った穴だそう。 つまずかないように注意しながら進むと丘が消え、 向こうにセブンシスターズが見える。 7つ(8つという話も)のピークが綺麗に見える。 普通のガイドさんならここまでなのだろうが、断崖の下の石浜まで案内して貰い 海岸からの景色も堪能しました。 インスタ映えするThe Coastguard Cottages(今は沿岸警備隊が使ってる建物)を 背景にした写真も撮れました。 セブンシスターズ 車で東に向かいます。気持ちよい緑の雑木林の道のあちこちに見える 黄色い菜の花畑は油を取るためのものだそう。 雑木林が次開け開け見えてきた街並みは、屋根が赤茶色のかわいらしい家々が 見えてきます。 ライ村(Rye)は可愛らしい黒い柱と白い壁の家々と裏腹に中世の重要な貿易、 国防の要衝で、戦場地となったり、王族が訪れたり、殺戮もあった密輸組織 ホークハースト・ギャング(Hawkhurst gang)などの血なまぐさい歴史があるそうです。 近い大陸からの侵攻や関係で建物の作りなどにもフランスの影響が 色濃く残ってるそうです。 駐車場近くや街中には多くのアンティークショップがありますが、 中にはこれはガラクタでは?と思うような物も沢山。 見る人が見れば宝の山なんでしょうね。 通り沿いにもあちこちにアンティークショップがあり、 日本のファンの方が見たら垂涎ものの陶磁器などがとても安く売られています。 アシスタントの方が、安すぎると指摘したところ、店の方が 「これでいいの、これがRye値段なのよ。」と返されたそうです。 古く作られた建物はチューダー様式という基礎の黒い木組みが漆喰壁から見えている 独特の作りで、今でも殆どが使われていて街並みも統一されていて 同時期に整備されたであろう石畳の道と相俟ってとても美しいです。 この地方名産の陶器でできた丸や楕円形の表札や番地のプレートが 図柄も可愛らしくまたドアノブも色々な形で家のアクセントになっています。 「ねじの回転」の米人作家Henry Jamesが生活していた家などもあります。 創作意欲が沸くのか色んな作家がライで暮らしていたそうで文芸マニアは 興味深い旅が出来るそうです。 マーメイドイン(Marmaid Inn)は中まで詳しく案内してくださいました。 絨毯を敷いた木製の床は歩くたびに歪みきしみ音を立て、 内部は階段を上ったり降りたり、変なところに階段があったりと入り組んでいます。 近年宿泊した有名人のポートレート写真とともにここと関連がある中世の肖像画も沢山。 エリザベス1世が泊まった部屋は公開されています。 また、ここは密輸団がアジトにしていた時期があり、 地下に死体を放り込んだとか血なまぐさい過去がふんだんで、 ホテル内のあちこちで椅子に座る男やメイドや決闘する男達などの幽霊が目撃され、 着物がびしょ濡れになる部屋などもあるそうです。 今でも人気のホテルで予約を取るのも難しいそうです。飲食もできます。 チャレンジしてみませんか。 ライ村ではこの宿に限らず色々なところで幽霊が出没するとか。 古びた木製の罪人のさらし台なんかもあります。 マーメイドホテル 坂の上のセントメアリー教会(St Mary's Church)の展望台からは、街が一望できます。 交通の要ともなった川やライ城も見えます。 階段を登る途中に鐘や今もなお使われている教会の最も古い振り子時計の 機械部分も見えます。 教会の下からは振り子部分しか見えません。 縦長の窓のステンドグラスもとても美しいです。 4分の1時の鐘を鳴らすQuarter Boysのオリジナルは礼拝堂の中に飾られていました。 ライ城(Ypres Tower)までは石畳の入り組んだ細い道を歩きます。 城は刑務所としても使われていたとかで、ライの歴史とともに中世から 大戦時代までの武具や拷問や処刑の道具なども展示されていました。 ライ城 ランチはビーガン対応もあるキッシュの美味しいというお店Rye Deliで 色々なサラダとキッシュを選べるサラダボックスのセットをテイクアウトし 近くの見晴らしのいいベンチで食べました。 小食の日本人にはこれくらいでもお腹いっぱいです。 人気の観光地だけあってレストラン、Fish & Chipsの店やパプやカフェ等 色々なお店がありますので選べます。 Knoopsというホットチョコレートのお店は、日本の抹茶店のように濃さが選べます。 96%のを飲んでみましたが、砂糖が入っていないのに甘みが感じられ、 さほど苦くなく美味しく味わえました。 その他にも美味しい物が色々とあるようです。 テイスティングで酔っ払いそのままホテルに帰りましたが、 延長して色々な所を更に回ることも出来るそうです。 特にライは何日か過ごしても毎日なにかしら新しい所を発見できそうです。 一般的な観光ツアーよりちょっと踏み込んだとても素敵な旅が出来ました。
I様/イギリス9日間・前編
浦野様
イギリス南部、セブンシスターズ、ライ村、エジンバラの旅のご報告です。記憶違いはご容赦下さい。
コロナ規制廃止後のゴールデンウィークでしたが思ったより羽田は人が少ない。
コロナ禍と人手不足の為かほぼすべて機械化され、チェックインから搭乗券・荷物タグの
印刷、荷物の預け入れもほぼ無人。
保安検査場、出国審査を経て搭乗口へ。まだ閉まっている店が散見される。
ヒースロー行きはまだ需要が戻らないのか、キャンセル便も。
乗った便も後ろ、横ともに3席に一人と空いている。
ロシアのウクライナ侵攻のせいでアラスカ、北極、グリーンランド経由でロンドンへ。
14時間超のフライト。下には雪に覆われた山脈や海に浮かぶ流氷が見える。
ロンドンのホテルウェスレー(The Wesley)は近隣が大規模工事中の
ユーストンスクエア(Euston Square)の駅近く。
コロナ禍の影響か朝食場所が狭くなっていた。
BBCテレビで大々的にチャールズ国王の戴冠式の話題。
6日は戴冠式当日の様子、7日は王室推奨ビーガンキッシュレシピも
あるビッグランチの様子などを報道している。
ホテルにも国旗の飾りやチャールズのポートレイトがフロント近くにあるけど、
掃除機で隠れていたりと関心は薄い。
5月5日から7日はカムデンタウン(Camden Town)付近で催される
ニッチなジャンルの音楽フェスに参加。
一番大きな会場でもラウンドハウス(The Roundhouse)。
バーの一角が小さいステージの所もある。
観光地カムデン(Camden)は人が多いものの
未だコロナ禍以前の賑わいとまではいかない。
音楽フェスの様子
8日8(月)は、イングランド南部のセブンシスターズ(Seven Sisters)と
ライ村(Rye)を中心に観光。
この時に一緒に回ってくださったのが、旅ロンドの後藤力也さん。
日本語ツアーガイドならぬツアーアシスタント、コンシェルジュという方。
ガイドとは違い典型的な観光地に拘らず、その人の好みに従った奥の深いツアーを
提供してくださいます。
作家を巡るツアー、特定のアンティークを探す旅、心霊ツアー、など
様々な要望に応えるそうです。
特別な趣味をお持ちの方や一般のツアーでは味わえない特別な旅を
楽しみたい方は是非。
最近南イングランドは温暖化のため国際レベルの賞をとる良いワイナリーが
沢山あるそうで、後藤さんが深い知識をお持ちのワイナリ巡りなどもされるそう。
今回は、ツアーの途中でエリザベス女王の誕生日のイベント等で使われた
ボルニー(Bolney)と国際的な賞を取っているガズボーン(Gusbourne)の
2か所に連れて行ってくださいました。
テイスティングで色々なワインを楽しむことができます。とても美味しかったです。
ワイン好きにお勧めです。
Bolneyワイナリー
セブンシスターズはロンドンから南に下りイギリス海峡に面した石灰岩の崖が
7つ連なった景勝地。
国立公園となっている周辺をトレッキングすることもでき、
リュックをしょった人やマウンテンバイクに乗ってルートを行く人も見かけます。
町が次第になくなると牧草地や沼地が現れ、ひつじのショーンのような頭の
黒いのも含め羊や牛が沢山放牧されています。
鑑賞ポイントの一つ(Seaford Head)の駐車場からは緩やかな丘になっており、
羊の群れを横に見ながら登っていきます。
途中は、被れるので触ってはいけないと注意された西洋イラクサ、
色がどぎついエニシダ、日本よりずっと大きなオオイヌノフグリなどの咲
く雑木林や牧草地。
石灰岩は崩れやすく年に数センチは後退しているそうで、
崖には絶対に近寄らないようにとのこと。日本のように柵はありません。
所々地面にに穴が開いているのは野ウサギが掘った穴だそう。
つまずかないように注意しながら進むと丘が消え、
向こうにセブンシスターズが見える。
7つ(8つという話も)のピークが綺麗に見える。
普通のガイドさんならここまでなのだろうが、断崖の下の石浜まで案内して貰い
海岸からの景色も堪能しました。
インスタ映えするThe Coastguard Cottages(今は沿岸警備隊が使ってる建物)を
背景にした写真も撮れました。
セブンシスターズ
車で東に向かいます。気持ちよい緑の雑木林の道のあちこちに見える
黄色い菜の花畑は油を取るためのものだそう。
雑木林が次開け開け見えてきた街並みは、屋根が赤茶色のかわいらしい家々が
見えてきます。
ライ村(Rye)は可愛らしい黒い柱と白い壁の家々と裏腹に中世の重要な貿易、
国防の要衝で、戦場地となったり、王族が訪れたり、殺戮もあった密輸組織
ホークハースト・ギャング(Hawkhurst gang)などの血なまぐさい歴史があるそうです。
近い大陸からの侵攻や関係で建物の作りなどにもフランスの影響が
色濃く残ってるそうです。
駐車場近くや街中には多くのアンティークショップがありますが、
中にはこれはガラクタでは?と思うような物も沢山。
見る人が見れば宝の山なんでしょうね。
通り沿いにもあちこちにアンティークショップがあり、
日本のファンの方が見たら垂涎ものの陶磁器などがとても安く売られています。
アシスタントの方が、安すぎると指摘したところ、店の方が
「これでいいの、これがRye値段なのよ。」と返されたそうです。
古く作られた建物はチューダー様式という基礎の黒い木組みが漆喰壁から見えている
独特の作りで、今でも殆どが使われていて街並みも統一されていて
同時期に整備されたであろう石畳の道と相俟ってとても美しいです。
この地方名産の陶器でできた丸や楕円形の表札や番地のプレートが
図柄も可愛らしくまたドアノブも色々な形で家のアクセントになっています。
「ねじの回転」の米人作家Henry Jamesが生活していた家などもあります。
創作意欲が沸くのか色んな作家がライで暮らしていたそうで文芸マニアは
興味深い旅が出来るそうです。
マーメイドイン(Marmaid Inn)は中まで詳しく案内してくださいました。
絨毯を敷いた木製の床は歩くたびに歪みきしみ音を立て、
内部は階段を上ったり降りたり、変なところに階段があったりと入り組んでいます。
近年宿泊した有名人のポートレート写真とともにここと関連がある中世の肖像画も沢山。
エリザベス1世が泊まった部屋は公開されています。
また、ここは密輸団がアジトにしていた時期があり、
地下に死体を放り込んだとか血なまぐさい過去がふんだんで、
ホテル内のあちこちで椅子に座る男やメイドや決闘する男達などの幽霊が目撃され、
着物がびしょ濡れになる部屋などもあるそうです。
今でも人気のホテルで予約を取るのも難しいそうです。飲食もできます。
チャレンジしてみませんか。
ライ村ではこの宿に限らず色々なところで幽霊が出没するとか。
古びた木製の罪人のさらし台なんかもあります。
マーメイドホテル
坂の上のセントメアリー教会(St Mary's Church)の展望台からは、街が一望できます。
交通の要ともなった川やライ城も見えます。
階段を登る途中に鐘や今もなお使われている教会の最も古い振り子時計の
機械部分も見えます。
教会の下からは振り子部分しか見えません。
縦長の窓のステンドグラスもとても美しいです。
4分の1時の鐘を鳴らすQuarter Boysのオリジナルは礼拝堂の中に飾られていました。
ライ城(Ypres Tower)までは石畳の入り組んだ細い道を歩きます。
城は刑務所としても使われていたとかで、ライの歴史とともに中世から
大戦時代までの武具や拷問や処刑の道具なども展示されていました。
ライ城
ランチはビーガン対応もあるキッシュの美味しいというお店Rye Deliで
色々なサラダとキッシュを選べるサラダボックスのセットをテイクアウトし
近くの見晴らしのいいベンチで食べました。
小食の日本人にはこれくらいでもお腹いっぱいです。
人気の観光地だけあってレストラン、Fish & Chipsの店やパプやカフェ等
色々なお店がありますので選べます。
Knoopsというホットチョコレートのお店は、日本の抹茶店のように濃さが選べます。
96%のを飲んでみましたが、砂糖が入っていないのに甘みが感じられ、
さほど苦くなく美味しく味わえました。
その他にも美味しい物が色々とあるようです。
テイスティングで酔っ払いそのままホテルに帰りましたが、
延長して色々な所を更に回ることも出来るそうです。
特にライは何日か過ごしても毎日なにかしら新しい所を発見できそうです。
一般的な観光ツアーよりちょっと踏み込んだとても素敵な旅が出来ました。