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イタリア散歩

ほんの130年ほど前まで独自の文化と歴史を持つ都市国家の集まりだったイタリアでは、現在もカンパニズモ(愛郷心)が豊かです。人々のわが町、わが村へ寄せる思いは特別で、四季折々の行事や地元の食材による料理にひとかたならぬ誇りと愛着が表れます。季節のイベントをご紹介しつつ、このカンパニズモ溢れる各地の情報をお届けします。
トラベルコンシェルジュ 谷口洋子

<夏>ドロミテ チンクエ・トッリを歩く

ドロミテ渓谷のチンクエ・トッリは、
「アルプスで最も魅惑的なクライミング・ポイントの一つ」
と称され、世界のロッククライマー憧れの地です。

雄々しく濃淡のあるグレーの岩肌に、
米粒のように小さく映る
鮮やかなウェアのクライマーを遠目に発見するのも
歩を休めて一息つく時の楽しみです。



前記事「山小屋スコイアットリ」で書きましたが、
ここへはコルティナ・ダンペッツォのバスターミナルから
DolomitiBus社のバスを利用して山麓へ、
そこからチェアリフトでのアクセスが一般的です。

標高2000㍍のトレッキングは、
ごつごつした独特の岩地を進むのが特徴です。
先ずは、2416㍍にあるアヴェラウ小屋
(Rifugio Averau)までぜひ。



ココアやカップチーノ、素朴なイタリア料理に
体が内側からほかほか温まります。

ヘタレの私は、このあたりで酸素の薄さ、軽い頭痛、
体のだるさを感じたため断念しましたが、
余力のある方はもう一息、
ヌボロウ小屋(Rifiugio Nuvolau 2574㍍)まで
ぜひ前進してみてください!


*右:アヴェラウ小屋、左上:ヌボロウ小屋

流れる雲がより近く感じられ、達成感100%です。


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