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クメール王朝を巡る世界遺産紀行

カンボジアは1960年代後半ベトナム戦争に巻き込まれ約30年以上に及ぶ戦争状態が続き、「内戦」・「地雷」といったマイナスのイメージでしたが、近年では日本企業のカンボジア進出もあり順調な経済成長を遂げています。それにともない今まで地雷で行くことが難しかった遺跡観光も行ける範囲が広がり、知られざる遺跡をご紹介します。
アジアに強いトラベルコンシェルジュ

世界遺産候補「ピマーイ遺跡」

世界遺産候補「ピマーイ遺跡」

ピマーイ遺跡は、タイ東北部ナコンラチャシマの東北約60kmに位置し、アンコールワットから一直線に伸びるクメール古道の終着点にあり、タイ国内では屈指のクメール遺跡です。11世紀~12世紀の間に建てられ、遺跡中央にある中央祠堂を守るように南北500m・東西300mほどの城壁で囲まれています。アンコールワットと同じ規模であることを考えると、この地域一帯まで当時のクメール人による大きな勢力があったと考えられます。
入口正面には2頭の獅子、その奥には7つの頭を持つ竜(ナカラート)の彫刻がきれいに残っており、アンコールワットにもあるような様式の橋が見られます。
中央祠堂は、タイ・クメール建築の最高傑作とも言われ、レリーフも非常によい状態で見ることができます。
現在、世界遺産候補に登録されていおり、近い将来世界遺産になる日が来るかもしれません。ぜひお早めに!


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