モニュメントバレーの宿は以前は公園近くに1軒宿のグールディングスロッジのみでした。ここでは映画監督ジョンウェイン博物館を併設していて、かつて栄華をきわめていた西部劇映画の往時を偲ぶ事が出来ます。近年ビジターセンター近くにナバホ族が運営するThe View Hotelが完成しました。ホテルの正面に広がるモニュメントバレーの風景はとても印象的なもので、1年を通し満室状態が続いています。 これら2軒のホテルの予約が取れない場合、数十キロ離れたカイエンタやメキシカンハットの宿を探す事になります。
モニュメントバレー
アメリカの原風景とも言える、赤茶けた大地に広がる300m以上の高さにも達するビュート(残丘)の荒野は何とも表現しがたい大自然のモニュメントです。
モニュメントバレーは、メサと呼ばれるテーブル状の台地や、メサがさらに侵食が進み細くなったビュートと呼ばれる岩山が点在しており、岩がまるで記念碑が並んでいるかのように見える事から、モニュメントバレーと呼ばれているが、もともとはアメリカ先住民のナバホの聖地であり、彼らの生活の地であるため、公園内は一般の観光客が許可無しで入ることが出来る観光用道路と、ナバホ族が運営するツアーでのみ見学出来るエリアがはっきりと別れています。はるか2億7千万年前の地層であるナバホ・サンドストーン(砂岩)がこの地域の主役であり、当時川底であったこの地域、鉄分を含んだ砂が沈泥して堆積し、現在よりもはるかに濃かった当時の酸素濃度が鉄分の酸化を促し、茶褐色の地表とりました。3千万前頃活発だったロッキー山脈造山活動で隆起したコロラド台地には、上流からコロラド川を中心として川が流れ込み、それによって削られた深い渓谷や、山間台地が点在しているこの地域ですが、現在でも風化や雨水による浸食は進んでいます。
上述の通り、当地はアメリカの国立公園では無く、ナバホ族が管理運営するMonument Valley Navajo Tribal Parkとなります。公園入口ではアメリカ国立公園の年間パスは利用出来ず、全員が入場料を支払う必要があります。園内では是非ナバホ族が運営するジープツアーに参加しましょう。
ジープツアーはコースにより何種類かあり、お客様が何人か集まり次第出発する乗合コースと、ガイドをチャーターするプライベートコースがあります。
バレー内は砂地のため4輪駆動のジープが使われます。場所によりワインディングロードを走るためスリルも味わえるツアーになります。
ナバホ族のガイドが途中ビューポイントで止まり、解説や写真のためのブレイクを取ってくれます。
ビュートにできた洞穴の中で奏でられるナバホ笛は、洞穴に共鳴し荒涼とした風景と合いまった郷愁を誘います。