大都会・上海は、その様相を年ごとに変えています。
旧租界の面影を残す「外灘」と、周辺の開発エリア、そして郊外の大小さまざまな水郷古鎮。
年々延伸する高速鉄道網によって、これまでは日帰り観光が難しかった街も、気軽に訪れることができるようになっています。
ぜひ一度、あなたも「現在」の上海をご体験ください。
古い街並みと生活様式が残る町や村が「古鎮」。
そこに水路が張り巡らされているのが「水郷古鎮」です。
上海1泊2日しかお時間の取れない方は、市内中心部から地下鉄で約20分のお手軽「七宝古鎮」を訪れてみてはいかがでしょうか。
お手軽といっても、そこは中国。
1000年以上の歴史を有し、修復等はされていますが、宋代からの歴史を持つ貴重な古鎮です。
あまり遠くへ行くのは……、という方に、こぢんまりと見やすい「七宝水郷」はオススメです。
上海からバスで約2時間半、映画「ミッション・インポッシブルⅢ」の撮影舞台にもなり、トム・クルーズが駆け巡った水郷「西塘古鎮」は、漆喰の壁と、黒瓦が良く保存された人気の水郷です。
古鎮を流れる水路には、イタリアのヴェネツィアで見られるような手漕ぎの船や、アーチ状の石橋など、どこを切り取っても絵になります。
これぞ水郷という感じです。
最新のビルがそびえ立つその谷間に、今も昔ながらの庶民の生活が垣間見られます。
早朝、街角の小さな食堂には、豆乳と、ドーナツのような「油條」という揚げパンを湯気を立てながらほおばる上海っ子の姿が。
地下鉄「老正門」駅にほど近いこの界隈は、古き良きオールド上海にタイムスリップした感覚を味わえます。