空路4時間で到達できるヨーロッパがあります。
広大なユーラシア大陸の東端、極東ロシアです。
「シベリアの真珠」バイカル湖、先住民族との出会い、登山や釣りなどのアウトドア体験など、日本人にまだあまり知られていない魅力がたくさんあります。
ユーラシア大陸の最東端から日本に向かって延びるカムチャツカ半島への旅はいかがですか?
旅程は、まず先住民族を訪ねて、厳しい北の島で生きている伝統的な暮らし、彼らの楽しみ、舞踊などを披露してもらいます。
その後、地元農家を訪問し、ロシア家庭料理をお楽しみいただきます。
カムチャツカ半島は火山地帯なので、温泉もあります。
極寒の中で生き抜く人々の、短い夏を楽しむ生活の一端に触れてみてください。
自然豊かな生活体験をぜひ。
午後からは、日本ではめったに見ることのできない鳥、「エトピリカ」に出会えるチャンス、アバチャ湾クルーズをお楽しみいただきます。
陸路移動時には、短い夏を競って咲く色鮮やかな高山植物に出会えるでしょう。
もうひとつのカムチャツカの魅力、「「釣り」がお好きならキングサーモンへのチャレンジも可能です。
サハリン島は、宗谷海峡を挟んで北海道の北方に位置しています。
この島は、宮沢賢治が大正12年(1923年)に旅をしたことが知られています。
賢治の旅は農学校の教え子の就職の依頼が目的でしたが、前年に亡くなった妹、とし子の魂が北に向かったと考え、その行方を探そうとしていたと言われています。
この旅で賢治は、翌年出版された「春と修羅」に収められた「オホーツク挽歌」、「樺太鉄道」などの作品を書き、代表作「銀河鉄道の夜」の着想を得たのです。
島の南に位置するコルサコフから列車で州都ユジノサハリンスクの先スタロドゥプスコエへ、これが当時賢治が乗車したルートです。
スタロドゥプスコエ駅は廃止されたので、車での移動もまじえて、この村を訪問します。
近くには「白鳥湖」があり、「銀河鉄道の夜」で描かれた「白鳥の停車場」が思い起こされます。
写真撮影やバードウォッチングのスポットです。村の近く、オホーツク海に面して、琥珀海岸があります。
運がよければ天然の琥珀を拾うことができるかもしれません。
宮沢賢治ファン、鉄道ファンにお薦めしたいルートです。
シベリアの真珠と称されるバイカル湖は、世界最古の湖であり、面積はカスピ海に次いで世界第2位、最大水深は1640mで世界一、また、透明度でも世界一です。
クルーズ船に乗ると船上から限りない深さを感じられます。
かつてシベリア鉄道の一部であった路線が、現在はバイカル湖岸鉄道として湖畔の観光路線として活用されています。
バイカル湖南部の北岸を走ります。(所要約8時間)
東シベリアの中心都市イルクーツクは「シベリアのパリ」と呼ばれる美しい街です。
西欧風のロシア人住居、歴史的木造建築、ロシア正教会など、多様な建物があります。
また、バイカル湖南東にはモンゴル系のブリヤート人が住むブリヤート共和国と彼らの聖地チベット仏教の総本山イヴォルギンスキー・ダツァンがあるため、さらなる多様性が感じられます。
バイカル湖畔をブリヤート共和国へ移動する車窓の風景は、たいへん興味深いものです。