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南米大自然

有名スポットももちろん素晴らしいのですが、まだあまり観光地化が進んでいない小さな町や村を訪れ、大自然とそこに暮らす人々の暮らしを垣間見るのも、南米旅行の楽しみです。
トラベルコンシェルジュ 深山哲夫

ボリビアのグラン・ポデール祭などがユネスコ無形文化遺産に

ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、
コロンビアのボゴタで開催中の委員会にて、
新しい無形文化遺産の登録を決定しました。

中南米カリブ地域では、
ボリビア・ラパスのグラン・ポデール祭、
メキシコのタラベラ焼き(陶器)、
ドミニカ共和国のバチャータが、
新たに登録が決まりました。

「無形文化遺産」とは聞きなれない言葉ですが、
皆さんご存じの「世界遺産」が、建築や遺跡などの形のある文化財が対象なのに対し、
「無形文化遺産」は、伝統文化などの形のない文化財が対象です。
ちなみに日本からは和紙や和食、能楽などが、既に登録されています。

ボリビア・ラパスのグラン・ポデール祭

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Cahuana Ordoño Ruddy [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

毎年8月頃にラパスで行われるグラン・ポデールの祭は
街の中心の大通りを民族衣装のグループが踊り歩きます。
ボリビアではオルーロのカーニバルも有名で、
こちらはすでに無形文化遺産に登録されています。
標高が高くて酸素の薄い土地で、重い衣装を着て、
何時間も踊り続ける人達の体力には驚くばかりです。

メキシコのタラベラ焼き

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Talavera Pottery Russ Bowling 

イタリア発祥の陶芸の技術がスペインを経由し、
当時植民地だったメキシコに伝わったと言われています。
メキシコシティの東にあるプエブラで盛んで、
プエブラの街には見るだけでも楽しい陶器屋さんや、
タラベラ焼きのタイル張りの建物がたくさんあります。

ドミニカ共和国のバチャータ



バチャータはドミニカが発祥といわれるラテン音楽で、
サルサなどと同じく男女のカップルで踊るのですが、
密着度が高く、より情熱的です。
日本人的にはちょっと抵抗があったりするのですが、
うまく踊れたら格好いいですよね。

今回、日本人に身近なところでは、
タイ古式マッサージも独自の文化として登録されたということで、
話題になっていますね。

世界は経済や技術の進歩で狭くなり、均一化されたように思われますが、
こうしてみると、地球にはまだまだ多彩な文化や風習が、たくさん残っているんだと感じます。


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