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南米大自然

有名スポットももちろん素晴らしいのですが、まだあまり観光地化が進んでいない小さな町や村を訪れ、大自然とそこに暮らす人々の暮らしを垣間見るのも、南米旅行の楽しみです。
トラベルコンシェルジュ 深山哲夫

肉を焼く

私が住んでいるパラグアイは牛肉が豊富です。
部位によっても違いますが、値段は1キロあたり約5~6ドル前後。
これでも、以前よりもかなり値上がりしましたが、日本と比べればまだお手頃です。

肉を炭火でじっくり焼いて脂を落とし、塩、コショウで食べるのが南米風。
余計な脂がなくてあっさりしているせいか、結構食べられます。
絶妙な塩味が食欲をそそります。

この国では週末には肉を焼くのが習慣で、
自宅に、炭火で肉を焼くための台を持っている人が多いです。
ところで私のアパートには肉を焼く場所がなく、台所でガスの火を使うしかありません。
ガスとフライパンで美味しく牛肉を焼くにはどうすればよいか、
いろいろと試行錯誤し、ようやく形になってきました。
ポイントは肉の厚さ、味付け、そして火力だと分かってきました。

これから簡単に書いてみたいと思いますが、
私は料理の素人なので、以下は自己流かつ適当です。

まず、肉の厚さは最大でも2㎝くらいまでが焼きやすいです。
面積が広いのはよいのですが、あまり分厚いのは難しくなります。
切るときに、ついでに筋をできるだけ取っておくと、後で楽です。

肉は事前に、塩コショウで味付けしておきます。
ひっくり返して、両面ともにしっかり味付けするのがポイントです。
塩はあまり多すぎてもいけませんが、塩が薄いといまいちなので、
思い切ってかけるのが吉。
もし塩が足りなければ、食べるときに足すこともできます。
味付け後、焼くまで少し放置するとよいようです。

ニンニクを薄切りし、用意しておきます。
私は一度に一かけ使っています。

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さて、ここまで準備ができたら、ガスを点火してフライパンをかけます。
火力は最大で、できるだけフライパンを熱く熱するのがポイント。
火事にならない程度にガンガンに熱し、それから油をひきます。

油が回ったら、最初はスライスしたニンニクを投入します。
すぐに焦げるので、さっと火を通して皿にとっておきます。

その後、もう一度フライパンを熱し、いよいよ肉を投入します。
ここでのポイントは、あまり肉を入れすぎないこと。
フライパンの底が見えないくらいに入れると火が通りにくく、適度に間隔が空くくらいに。
肉が多い場合は、何回かに分けて焼いています。

投入したらフライパンにフタをします。
火力は最大を維持。
ときどき、フライパン全体を手でゆすって、肉に均等に火が入るようにします。
家庭用のガスはどうしても火力に限界があるため、
フタをすることで熱を効率的に使います。
(→プロのシェフの受け売りです)

うちの環境では、フタをしたまま、まず2分前後焼きます。
フタを開けてみて、肉にしっかり焦げ目がついていたら裏返します。
時間は火力などで変わると思うので調整してください。

裏返したらもう一度フタをして、反対側を焼きます。
火力はずっと最大を維持。
このときも途中でフライパンをゆすって、均等に火が入るようにします。
時間は、うちの場合は1分くらいですが、火の強さやお好みで調整を。
最初に焦げ目がつくくらい焼けていれば、最初よりも短時間でも大丈夫なようです。
早めに火を止めても余熱で焼けます。

あとは皿にとり、先に焼いたスライスニンニクといっしょにいただきます。
お供に赤ワインでもあれば最高です!

プロの味にはかないませんが、ガスでも頑張れば、結構いけます。
肉はシンプルで奥が深く、まだまだ探求は続きます。


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