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南米大自然

有名スポットももちろん素晴らしいのですが、まだあまり観光地化が進んでいない小さな町や村を訪れ、大自然とそこに暮らす人々の暮らしを垣間見るのも、南米旅行の楽しみです。
トラベルコンシェルジュ 深山哲夫

名前の悩み

私の名前は「てつお」といいますが、
これが南米人にとっては、すこぶる呼びにくい名前です。
もしスペイン語の名前だったら、簡単に通じるのですが、
日本語の名前は馴染みがなくて覚えにくい上に、
私の名前は発音が難しいようです。

親しくなれば覚えて普通に呼んでくれるので、
まったく発音が不可能というわけではないのですが、
初見で名前を覚えて正しく呼んでもらうのは、ほぼ無理です。

普段はあまり問題ないのですが、困るのはカフェテリアです。
出来上がり時に客の名前を呼んで、商品を渡すシステムの店がありますよね。
そういうところで名前を聞かれて、てつおと答えると、
100%の確率で間違われます。
つかえながら「テ、テ、テッツォ~?」などと呼ばれるのはましな方で、
ひどいときは、いつまでたっても呼ばれないので、
カウンターへ聞きに行くと、実は出来上がっていて
「ああ、君のはこれだよ」と、冷めかけたコーヒーを渡されたこともありました。
読みにくい名前だから、後回しにされて放っておかれたようです。

そこでカフェテリアに限ってはスペイン語名を名乗ってみることにしました。
すると、いたってスムーズに事が運び、
今までの苦労はいったい何だったのかと、拍子抜けするくらいです。
単に商品を受け取るだけなので、別に名前は適当でもよいのです。

こちらに住んでいる日本人の方でも、
日本語名とは別にスペイン語名を持っている方もいて、
その方が覚えてもらいやすく、何かとスムーズなようです。
こちら在住の韓国や台湾人は、スペイン語名や英語名を使っている人も多いです。
そういえば、最近人気の韓国映画「パラサイト」でも
主人公達はケビンとかジェシカとか英語名を持っていましたね。

海外在住の日本人の方は、名前に関して、
いろいろと工夫されている方も多いようです。
私は今まで、親からもらった名前にこだわってきましたが、
海外では時と場合に応じた使い分けも必要かなと、
考えを改めつつあります。


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