映画Tren Paraguayは、かつてパラグアイで走っていた鉄道を、 それに関わった人たちの証言で描く、2011年のドキュメンタリー作品です。 パラグアイの鉄道は19世紀後半に南米で一早く開業し、 首都アスンシオンと国境の街エンカルナシオンを結びました。 かつては地上交通の主役でしたが、 やがて施設の老朽化や自動車交通の発展などにより斜陽化し、 ついにはその役目を終えました。 かつて使われていた、薪で動く蒸気機関車 映画は、かつての沿線に残る駅舎などの面影と、 元関係者や利用客、住民の証言とを重ねて、 鉄道があった時代を振り返ります。 人々の口からは、かつての駅の賑わいや、 鉄道の登場によって変化した生活や思い出などが語られます。 取材手法はドキュメンタリーですが、映像は幻想的で、 過去と今が入り混じったような不思議な感覚です。 登場するのは典型的なパラグアイの田舎町ばかりで、 たぶん今でも、そう大きく変わっていないことでしょう。 たまたまテレビで何年かぶりに見たのですが、 当時を証言する人たちは、思っていたほど、 お年寄りばかりではありませんでした。 考えてみると、パラグアイで鉄道が現役だったのは 1990年代頃までらしいなので、 今の中高年以上の世代は当時を知っているはずです。 とはいえ、現代とは隔世の感があって、時の流れは速いと感じました。
映画Tren Paraguay
映画Tren Paraguayは、かつてパラグアイで走っていた鉄道を、
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それに関わった人たちの証言で描く、2011年のドキュメンタリー作品です。
パラグアイの鉄道は19世紀後半に南米で一早く開業し、
首都アスンシオンと国境の街エンカルナシオンを結びました。
かつては地上交通の主役でしたが、
やがて施設の老朽化や自動車交通の発展などにより斜陽化し、
ついにはその役目を終えました。
かつて使われていた、薪で動く蒸気機関車
映画は、かつての沿線に残る駅舎などの面影と、
元関係者や利用客、住民の証言とを重ねて、
鉄道があった時代を振り返ります。
人々の口からは、かつての駅の賑わいや、
鉄道の登場によって変化した生活や思い出などが語られます。
取材手法はドキュメンタリーですが、映像は幻想的で、
過去と今が入り混じったような不思議な感覚です。
登場するのは典型的なパラグアイの田舎町ばかりで、
たぶん今でも、そう大きく変わっていないことでしょう。
たまたまテレビで何年かぶりに見たのですが、
当時を証言する人たちは、思っていたほど、
お年寄りばかりではありませんでした。
考えてみると、パラグアイで鉄道が現役だったのは
1990年代頃までらしいなので、
今の中高年以上の世代は当時を知っているはずです。
とはいえ、現代とは隔世の感があって、時の流れは速いと感じました。