新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、 読書や映画などの時間が増えた方も多いと思います。 私も最近、昔の好きな本を引っ張り出してきて、また読んでいます。 沢木耕太郎著「深夜特急」という本です。 たぶん、旅好きで一定以上の年齢層の方には この本に影響を受けた方も多いと思います。 私は大阪にいた学生時代に、初めてこの本と出会いました。 今も覚えているのですが、第一巻を読み始めたのは 用事で東京へ行った帰りのJR東海道線の東京発大垣行の夜行快速、 昔のいわゆる大垣夜行の車内でした。 本のタイトルそのままですが、 夜行列車で旅の最中という状況が妙な臨場感を醸し出し、 はまって夢中になって読んだ覚えがあります。 余談ですが、旅の本を旅の最中に読むのは、 二重に旅が体験できて面白いです。 舞台は1970年代、若き沢木氏が デリーからロンドンへバスで旅をする話なのですが、 インターネットもスマホもない時代の海外バックパック旅は、 今とは違う空気感です。 余計な情報がない分、良くも悪くもすべてが新鮮で、 旅が旅らしく、いきいきと立ち上がってきます。 そして文章の力で、一緒に旅を追体験している気分になります。 結構きわどいところに入り込んだりもしているのですが、 それをさらりと描いているのも、氏のなせる業です。 その後、自分が海外を歩くようになり、 今まで何度か読み返していますが、飽きない本です。 あらためて手に取るのは、たぶん5年か10年ぶりくらいなのですが、 結構、内容を覚えていて驚きました。 個人的には南米が出てこないのは残念なのですが、 もし南米の旅だったら、全然違うテイストになっていたかもしれませんね。 しばらくはアジアの旅路に思いを馳せます。
読書で旅する
新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、
読書や映画などの時間が増えた方も多いと思います。
私も最近、昔の好きな本を引っ張り出してきて、また読んでいます。
沢木耕太郎著「深夜特急」という本です。
たぶん、旅好きで一定以上の年齢層の方には
この本に影響を受けた方も多いと思います。
私は大阪にいた学生時代に、初めてこの本と出会いました。
今も覚えているのですが、第一巻を読み始めたのは
用事で東京へ行った帰りのJR東海道線の東京発大垣行の夜行快速、
昔のいわゆる大垣夜行の車内でした。
本のタイトルそのままですが、
夜行列車で旅の最中という状況が妙な臨場感を醸し出し、
はまって夢中になって読んだ覚えがあります。
余談ですが、旅の本を旅の最中に読むのは、
二重に旅が体験できて面白いです。
舞台は1970年代、若き沢木氏が
デリーからロンドンへバスで旅をする話なのですが、
インターネットもスマホもない時代の海外バックパック旅は、
今とは違う空気感です。
余計な情報がない分、良くも悪くもすべてが新鮮で、
旅が旅らしく、いきいきと立ち上がってきます。
そして文章の力で、一緒に旅を追体験している気分になります。
結構きわどいところに入り込んだりもしているのですが、
それをさらりと描いているのも、氏のなせる業です。
その後、自分が海外を歩くようになり、
今まで何度か読み返していますが、飽きない本です。
あらためて手に取るのは、たぶん5年か10年ぶりくらいなのですが、
結構、内容を覚えていて驚きました。
個人的には南米が出てこないのは残念なのですが、
もし南米の旅だったら、全然違うテイストになっていたかもしれませんね。
しばらくはアジアの旅路に思いを馳せます。