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アナトリア地方中央部。 イスタンブールから、国内線フライトで約1時間20分。 300万年前の巨大な噴火で、かつて高原だったこの地は、石灰や溶岩を含んだ柔らかい石と火山灰で覆われました。 それらが風と雨によって浸食され、円錐形やキノコ型の岩、穴の開いた渓谷など、現実離れした風景へと変貌したトルコ最大の景勝地です。 「暗黒の教会」が象徴するように、広大な高地の地下には、キリスト教徒が隠れ住んでいたミステリアスな都市が実在していました。 ローマ帝国時代のキリスト教徒たちが「生きのびる姿」を、今でも鮮明に想像することができます。

エーゲ海内陸部地方デニズリ県。 イスタンブールから国内線フライトで約1時間。 真っ白な段々畑は、すべて温泉水で満たされたプール。 石灰塩を含む温泉の湯が崖を流れ落ち、鍾乳石と滝壺からなる美しい景観を作り上げました。 温泉は様々な病気に効果があり、ローマ時代の頃からその効能が利用されてたそうです。 古くはヒッタイト時代に始まり、ローマ時代を経てオスマン時代に至る文化がこの地で育まれました。 ヘレニズム時代の古代都市ヒエラポリス遺跡や、キリスト教徒の活動の場であった古代コロッセアの遺跡も見所です。

人口1,410万人を誇り、かつてはローマ帝国、オスマン帝国などの首都として栄えた、歴史上最も重要な都市の一つとして知られるイスタンブール。 スルタンアフメット・ジャーミィをはじめとする美しい歴史的建造物や世界遺産の数々は、この国の歴史の深さと豊かさの象徴であり、時間をかけて見る価値があります。 また、トルコ語で「カパル・チャルシュ」と呼ばれ、5千軒以上のありとあらゆるお店が並ぶグランドバザールや、ヨーロッパとアジア料理の要素が混ざりあって独自の発展をしたトルコ料理も、この街の歴史を象徴する文化の一つであり、ぜひ楽しみたい。