国立戦争記念館(National War History Museum)は、
スコットランドとイングランドの争い中で、実際に捕虜を収容する場所として
使われていた牢獄で、ハンモックを沢山吊した部屋、動物の骨に細工して
偽札を印刷していた道具とか、地下があり一時牢獄として
1,000人も幽閉されていたとかで幽霊目撃の場所の一つです。
スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)には小型飛行機が
宙に吊されていたり、ハリーポッターのチェスの駒のモデル、
クローン羊のドリーが剥製となっています。
なんとパンダの剥製もあります。今ならあり得ないですよね。
エジンバラにはあちこちに歴史的人物の銅像がありますが、
ガイド間でそれぞれ一番のイケメンがあるとかで、
ガイドの香織さんは国立博物館前にあるエジンバラ大学卒の建築家
Robert Adam象だそうです。
I様/イギリス9日間・後編
飛行機ですが、ユーストン駅からは高速鉄道やバス移動もあるそうです。
エジンバラ空港から旧市街までも、電車、トリム(Trim)、バスなど選択肢があります。
Trimの車窓からエジンバラの古い建物や城、作家ウォルター・スコットを
称えたスコット記念塔、市街の様子が見えます。
宿泊するイビスホテル(Ibis)のスタッフは親切です。
朝食はパンケーキ製造機もありましたが、ここの人達は食には拘らないのかもしれません。
バスタブはないのですが広い部屋で、二重窓の間にクッションと枕が置かれ、
座って窓の外を眺めることが出来るようになってました。
建物自体古いのでしょうが、あちこち歪んでいてシャワールームは
水圧が弱く洗面所に水漏れもします。
水が黄色っぽいのは石灰岩の成分で、お肌にも良く飲めるそうです。
シャワールームにはシャンプーしかありませんが、髪の毛がきしむこともありません。
ホテルにチェックインしてから少し散策。
ホテルの前から直ぐ近くが西端のエディンバラ城(Edinburgh Castle)と
東端のホリルードハウス宮殿(Palace of Holyroodhouse)を結ぶ
ロイヤル・マイルの真ん中辺で、
ホテルからはオリンピックのメダルを記念した金色のポストもあります。
今はマーケットになっているトロンカーク教会(Tron Kirk)の尖塔も見え、観光には最適です。
ユネスコの世界遺産に登録されているそう。
Royal Mile
ロイヤルマイル近くでは路上演奏をやっています。
バグパイプやバンジョーみたいな民族音楽をやってました。
タータンチェックのキルトを着てバグパイプを吹く人は、チップを渡さないと
写真は撮らせてくれないそう。
スコットランド国立美術館を見学。現代アートから様々なジャンルの展示の中に
フェルメールもあります。
美術館前のプリンシズガーデン(Princes Street Garden)の低地は
オールドタウンとニュータウンの間にあります。
新市街(New Town)は18世紀に整備され、道も広く、敷地も広く高いビルも沢山。
5月10日(水)はガイド付半日市内観光。
みゅう(ミキトラベル)のプライベートツアーで、案内して下さるのは
ブルーバッジという公認ガイド資格を持っているマクレガー香織さん。
マクレガー家のタータン柄のリボンでブルーバッジのタグを
首からかけていらっしゃいます。
とにかく良く勉強されている方で食品系企業勤務経験や日英での調理系
資格を持ち、
飲食関連はもとより、地層の成り立ちから古代からの歴史に加え幽霊物、
ハリー・ポッターや王室関連のことなど聞くと何でも答えてくれます。
旧市街の建物が黒いのは、産業革命時代、石炭の煙で表面が黒くなったとのこと。
建物は崩れやすい砂岩でできているため、汚れを取ろうとすると
表面が削られてしまうため、黒いままにしているところも多いとか。
聖ジャイルズ大聖堂(St. Giles' Cathedral)のショップ脇の木のドア前で待ち合わせ。
外観のみならずステンドグラスや装飾の施された天井など内部も美しく、
スコットランドの偉人宗教改革者ジョン・ノックス(John Knox)の像もあります。
大聖堂前に建つのは、スコットランド生まれの経済学の父
アダム・スミス(Adam Smith)の像。
近くの道路上にある八角形の石畳とその近くの八角形の石造りの建物が
昔は市場や告知、公開処刑場であった印メルカト・クロス(Mercat Cross)だそう。
直ぐ側にあるミドロジアンの心臓(Heart of Midlothian)と呼ばれるハート型の石畳は
古庁舎の入り口の位置を示し、幸運の印としてで唾を吐くそうですが、
昔は処刑に対する軽蔑の行為だったそう。
Edinburgh、St. Giles教会、 Adam Smith像、Mercat Cross
ガイドさんによるとロイヤルマイルをサンマの背骨に見立てその横骨のような
何本ものクロース(close)と呼ばれる細い通路が沢山あります。
あるものは下り、あるものは登り、行き止まりだったり別の道につながったり。
旧市内の汚泥は低層階の貧しい人々が住む地下通路を通って
プリンシズ・ストリート・ガーデンズやエジンバラウエイバリー駅付近の昔は
沼地だった低地に垂れ流され、不衛生な地下住居を中心にペストが蔓延したそう。
市議会議員会館の通路にはエジンバラ賞の受賞者の手形が地面にあります。
ハリーポッターシリーズの作者JK ローリング(J.K. Rowling)の手形もあります。
ハリウッドのようですね。
隣にはリアル・メアリー・キングス・クロース(Real Mary Kings Close)といって
宜保愛子が小さい女の子の霊に人形を手向けた今はゴーストツアーがある
昔の地下居住地への入り口があります。
地下道沿いにあった家に住んでいた最下層の人々の間で不潔な環境のため
ペストが蔓延したことから人がいるまま閉鎖された場所だそうです。
幽霊目撃談も多いエジンバラはお話にも事欠きません。
エジンバラ城からおそらくホリールードまで続くと思われる細い地下道の入り口から
少年にバグバイブを持たせて、その音を頼りに地上から地下道をたどっていったところ、
トロンカーク教会付近で音が途絶え、探しても見つからなかったことから
その入り口は閉鎖された。
いまでも夜になるとロイヤルマイルの地下のどこからともなくバグパイプの音が聞こえるそう。
通り沿いの14年も主人亡き後その墓で暮らしたグレーフライアーズ・
ボビー(Greyfiars Bobby)像は、みんなが触るので鼻がすり減って金色になってます。
像の後の店に餌をもらいに来ていたそう。
主人の墓があるグレイフライアーズ教会の墓地(Greyfriars Kirkyard)内に
ボビーの墓もあります。
この墓地は17世紀にジョージ・マッケンジー(George Mackenzie)という、
キリスト教長老教会を迫害し千人も虐殺した人の墓があり、
1999年にホームレスが戸の封印を破った後、
様々な怪奇現象や幽霊の目撃がされる場所で夜中のゴーストツアーもあります。
また、ハリー・ポッターの作者も散策し、
悪役トム・リドル(Tom Liddle)やマクゴナガル先生(Mcgonagal)その他登場人物の
名の由来となった墓もあります。
19世紀、エディンバラ大学医学部の研究のための死体の泥棒が
グレーフライアーズ・カークヤードから盗んで売ったことでも疫病が市中に
広まったそうです。
宿屋のバークが下宿人のヘア(Burke and Hare)は殺人までして死体を売ったそうで、
その記念館も旧市内にあります。
石畳の上に丸く盛り上がり赤い十字があるのが、
カベナンターズ メモリアル(Covenanters' Memorial)といって、迫害された
長老派教会支持同盟の100人もが処刑された場所だそうで、
近くのザ・ラストドロップ(The Last Drop)バーの前が
処刑前の罪人が最後の飲み物を取った所そうです。
Maggie Dicsonsバーは、嬰児殺しで死刑されたが生き返り、
二度の処刑は免れその後この地で暮らした話からのものだそう。
ディーコンブロディタバーン(Deacon Brodies Tavern)は有名なバーですが、
ブラディは家具屋で市議会議員と権威ある地位にあるにもかかわらず
裏では合鍵を造り窃盗団を作り最後は発覚して有罪となり
自分が作った絞首台で処刑された逸話があります。
「ジキルとハイド」の元ネタとなったものだそう。
ウェストボウ通り(West Bow)からビクトリアテラス(Victoria Terrace)に
向かう曲がりくねった道はカラフルに彩られた店が並ぶ写真スポットで、
ダイアゴナル横町のモデルともなったそう。
スコッチウイスキーエクスペリエンス(The Scotch Wiskey Experience)という場所で
製造工程を学んだり、テイスティングなどが出来るそうです。
エジンバラ城(Edinburgh Castle)は、キャッスル ロック(Castle Rock)という
3億5千万年前に火山活動で作られた岩山の上に建っています。
岩山の上にはいくつかの建物があります。
ロイヤルマイル東端から入る広場は、
夏にミリタリー・タトゥー(Military Tattoo)という音楽隊の催しがあり、
観客席が建設され始めていました。
観覧席の上の方はとても高くて失神する人も出るとか。
Edinburgh城
スコットランドとイングランドの戦いがあった場所であり、
両国が統一された場所でもあります。
ロイヤルパレス(The Royal Palace)にはスコットランド、イングランド
双方の紋章がある部屋やメアリー王女がジェームズ1世を生んだ
小さい部屋などがあります。
イギリスのマーガレット女王とスコットランドのジェームズ国王の結婚式が
行なわれた大ホール(The Great Hall)には、武具や刀剣が飾られている。
政治の中心になったり、2階建てにされて兵の宿舎になった過去もあるそう。
建物の下の部分の方が古くて上はその後再建されたとか、
屋根は木造で船底を逆さまにしたような独特の造り。
ここの建物では最古の12世紀に建てられたセント・マーガレット礼拝堂
(St Margaret's Chapel)は小さな石の建物で窓も小さなステンドグラス。
モンス・メグ(Mons Meg)は巨大な大砲。
横に置かれた砲弾を持ち上げようとする人がいるそうですが、
重すぎて腰を痛めるので止めた方がいいそうです。
昔の国王の結婚式で祝砲が鳴らされたとか。
下を見ると突き出たベランダ部分に小さなお墓が沢山。
これは軍で飼っていた犬のお墓だそう。
撮影禁止のクラウンルームには有料の宝物展示場もある、
スコットランドの宝である笏、剣、王冠は強化プラスティックのケースの中で
金色に光っている。運命の石は丁度チャールズ国王の戴冠式で
ロンドンに出払っていたので写真が飾られていた。
国立戦争記念館(National War History Museum)は、
スコットランドとイングランドの争い中で、実際に捕虜を収容する場所として
使われていた牢獄で、ハンモックを沢山吊した部屋、動物の骨に細工して
偽札を印刷していた道具とか、地下があり一時牢獄として
1,000人も幽閉されていたとかで幽霊目撃の場所の一つです。
城内にあるレッドコートカフェ(Redcoat Cafe)でお茶を頂きました。
ここは混雑時は席が埋まってしまうそうですが、時間が早いこともあって
窓際の街の眺めのいい位置をとることが出来ました。
この前の広場で日曜日をのぞく13時には、時報としてワン オクロック ガン
(One o'Clock Gun)の大砲を発射するので町中にいると聞こえます。
エジンバラ城は6世紀に砦が建てられ、その後何度ものイングランドとの戦いで破壊され、
残った部分に継ぎ足して建築を繰り返し建造したので、
一つの建物でも場所によって年代が違い、
同様に市内の建物も何年築とは正確には言えず、
部分部分で年代が違ったりするそうです。
エジンバラ城の景観が楽しめるすぐ近くにアパートがありますが、
窓は1重で寒暖の差や風が強く実は住み辛いそう。
スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)には小型飛行機が
宙に吊されていたり、ハリーポッターのチェスの駒のモデル、
クローン羊のドリーが剥製となっています。
なんとパンダの剥製もあります。今ならあり得ないですよね。
エジンバラにはあちこちに歴史的人物の銅像がありますが、
ガイド間でそれぞれ一番のイケメンがあるとかで、
ガイドの香織さんは国立博物館前にあるエジンバラ大学卒の建築家
Robert Adam象だそうです。
カールトン ヒル(Carton Hill)に向かいます。
眼下に市内の景色が広がります。写真スポットなどを教えて頂きます。
ナポレオン戦争の戦没者の記念日としてパルテノン神殿を模して建設され始めましたが、
未完成のままです。
観光客が上に登っているが一番下の所まででも1mは優に超える高い壁は
足がかりも無く危険。エジンバラ市街、フォース湾(Firth of Forth)も見えます。
アーサーズシート(Arthur's Seat)やエジンバラ城とともに火山岩の岩山の上にあります。
カールトンヒルからの眺め、旧市街方面
エレファントハウス(The Elephant House Cafe)は、
J.K. ローリングが初期のハリーポッターシリーズを執筆していた所だそうです。
ここは2021年8月24日George IV BridgeのPatisserie Valerie cafeからの火災で
被害を受け建物の安全確認が出来ておらず閉店したまま。
J.K. ローリングが使ったテーブルは無事だそうです。
営業利益なども含めると莫大になるでしょうから
追加保険金の問題もあるのかもしれないとのお話でした。
ちなみに、J.K. ローリングが最終章を書き終えたのは、
高級なバルモラル・ホテル(The Balmoral)のペントハウスだそうで、
室内の大理石の胸像の後には今でもJ.K. ローリングが執筆を終了した時に
書いたものがあるそうです。
ジョージ・ヘリオット・スクール (George Heriot's School)は、
ホグワーツ城魔法魔術学校の元となったといわれてるそう。
市庁舎前J.K. Rowlingの手形
おまけで案内して頂いたスコットランド銀行があるDundas House。
正面からは芝生の奥の古い建物に見えますが中に入ると一転して近代的で
壁に施された彫刻とその彩色や天井が星形の模様の透明ガラスから
光が入るドーム状の天井など美しかったです。
新市街のPrinces Street沿いを少し見て回る。道も敷地も広く建物も高い。
昼食はフレンチLe Bistrotをご紹介くださいました。
レストランが入る建物は数年前に年にフランス大使館が買い取る前は
誰でも入れたそうで結婚式なども出来たそう。
エジンバラはムール貝や羊料理が有名だそうです。
他にも候補があったのですが、さすが観光地、既に予約でいっぱい。
その後ガイドさんのお薦めに従い、一人でホリールード宮殿
(Holyrood Palace)に向かってロイヤルマイルを東へ。
道沿いだけでも色々な史跡や歴史的建物、博物館や土産店、
ダイアナ妃が愛したブランドのお店などがあります。
戴冠式の関係なのか残念ながら宮殿は公開していませんでした。
メアリーの目の前で愛人が殺されその血の跡が今も残るという部屋もあるそう。
故エリザベス女王の夏の避暑地だったところです。
宮殿の裏からはアーサー王伝説からのアーサーズシート(Arthur's Seat)が見えます。
西洋エニシダの黄色が鮮やかです。
この丘は夏場の天候の良い時期でもしっかりしたハイキング装備で
臨んでください、とのことでした。
ガイドの香織様、雨が時折降る肌寒の中、丁寧に案内、説明してくださり、
ありがとうございました。
エジンバラは2日いましたが市内だけでも観光スポットが満載で足りません。
もっと何泊も滞在してあちこち回るのもありかなと思います。
翌日エジンバラ空港からヒースローを経由して帰国の途へ。
とても充実した楽しい旅でした。