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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 田中 詳子
【2008年6月1日[Sun] ご出発】 海外

松田元男様/オーストリア・イタリア鉄道の旅11日間

田中様

メールありがとうございました。
無事に旅行を終えて帰国しました。本当にいろいろとお世話になりました。

天候による一部変更を除いて予定通りのスケジュールをこなしてきました。
ホテル、列車、オプションツァーとも快適に過すことができました。
インスブルック-ベネチア間の列車は、コンパートメントがしばらくは我々二人だけで
峠の車窓を十分に楽しめました。座席の予約はすべて入っていましたが、結果的に
途中からフリーの客が入ってきただけでした。
キャンセルでもあったのでしょうか。

一方、お天気はあまり芳しくなく、すべて曇り時々晴れ一時雨という毎日でした。
特に、ザルツカンマーグートを巡る日は本格的な雨模様で、山には厚い雲がかかって
いましたので、登山鉄道をあきらめて、急遽ハルツシュタットへ行ってきました。
雨上がりにかすむハルツシュタットは、それはそれで趣のある街でした。

オーストリアのホテルはインターネットが快適に使えましたが、イタリアに入ると
駄目でした。旅行の準備をこれだけインターネットで進めていると、旅行中も
ネットが不可欠なことが今回よくわかりました。
なお、携帯電話はいずれの都市でも全く問題ありませんでした。

少し落ち着きましたら、詳しい状況などをお便りしますので、
同じようなルートをたどる方の参考になれば幸いです。
まずは帰国の報告と、楽しかった旅の御礼まで。

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田中様

まだ時差ボケが残っていますが、忘れないうちに少しずつお便りします。

お願いしたホテルはいずれも希望通りのツインベッドで広さも十分、バスルームも
清潔でした。旅の印象の半分以上はホテルとレストランだと思っていますので、
田中さんにお願いして良かったと思っています。

近代的で良かったのはウィーンのK+Kマリアテレジアでした。朝食はアメリカンで
豊富でしたし、インターネットが高速で無料でした。また地下鉄の駅からもリンク
の市電からも比較的近いのに、周囲は住宅で夜はとても静かでした。

伝統的で良かったのはザルツブルクのヴァイセタウベでした。部屋や設備は少し古い
のですが、スタッフがとても親切で朝食もサービスが良く、卵料理は有料でしたが、
2ユーロと安く素朴な味でした。モーツァルト広場やゲトライデガッセにも歩いてすぐで
便利でした。インターネットも部屋で2時間まで無料で使えました。

オーストリアのホテルに比べるとイタリアのホテルは少しだけ不満がありました。
ベネチアのデュオードパレスは部屋は広いのですが中2階で天井が低い部屋でした。
インターネットはロビーの無線で使わねばならず有料でした。駅との行き来がモーター
ボートなのは気持は良いのですが、駅から60ユーロ、ホテルからは予約で呼んだので
70ユーロかかりましたので、その分高くても水上バスの駅から近いホテルが得かも
しれないと思いました。しかし、うちの奥さんはモータポートでの運河クルージングに
大満足でした。

ローマのドムスロマーナは、部屋は天井が高く中庭もあって雰囲気は良いのですが、
フロントの対応や朝食も普通でした。何よりもインターネットがロビー備え付けの
パソコンでしか使えないのが難点でした。ホテルの位置は地下鉄の駅に近く、周りに
ホテルが多い為に、レストランやショップ、スーパーもあって都会の便利さを享受
できました。

列車は昨日もお便りしたように、インスブルック―ベネチア間のコンパートメントを
占有できましたので大満足でした。ウィーン―ザルツブルク間の列車は満席でしたが、
4人席で相席になったオランダ人夫婦と写真を撮り合うなどして交流ができました。
食堂車は案外混んでいましたが、カフェを楽しみました。

ザルツブルク―ベネチア間の昼食は、結局インスブルック駅構内のカフェで
サンドイッチにしました。駅構内のカフェはセルフで安いメニューがあり、実質的でした。

ユーロスターの食堂車も期待したのですが、ビュフェスタイルで大したものは
ありませんでした。これは日本の新幹線と同じ傾向なのでしょう。

鉄道旅行が狙いの一つでしたので、ハルツシュタットへもローカル列車に乗りまし
たし、ローマ空港へもテルミニ駅で通勤客と行き違いながら朝早い列車で行きまし
た。ウィーンもローマも市電や地下鉄の1日券を十分活用するなど楽しめました。

オプションでお願いしたツアーは、マリオネットが一番、ゴンドラが二番、シェー
ンプルンのコンサートが三番でした。

マリオネットは人形が良くできているのと、劇場が小さくても本格的で、休憩時間には
ホールで飲み物が楽しめました。夕食は結局開演前に近くのザルツァハ川のほとりの
カフェで済ませましたが、観劇に行く人々が多く華やかでした。

ゴンドラは、カンツォーネの歌手と伴奏がとても良かったのですが、二人乗りに四
人相乗りで横向きの席になったのが難点でした。前向き四人乗りか、少々高くても
二人乗りの方が良かったかもしれません。

シェーンプルンのコンサートは部屋が細長く、もともとコンサート用の部屋ではな
いので音響効果も良くなく、聴衆が多くて暑かったこともあり少し不満でした。
今度行く時は価格が高くても音楽ホールのコンサートが良いと思いました。

以上思いつくままに書きましたが、多分に個人的な感想なのでその点ご容赦くださ
い。とにかく楽しい旅でしたので、書き出すと止まらなくなりそうで、今日はここ
までにします。田中さんがご存じのことをお伝えしても仕方ないので、特にお知ら
せする点がありましたらご遠慮なくお尋ねください。

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田中様

楽しかった旅の思い出ですので、どんどん書いてしまいます。

トラベラーズチェック(アメリカンエキスプレス)の両替は深刻な問題は
ありませんでした。しかし手数料は千差万別でした。

まずウィーンのケルントナー通りにAMEXの看板が出ていたので、中に入って窓口で
両替したところ、5%の手数料を取られました。おかしいなと思ってよく見ると、
AMEXのオフィスは4階でした。くやしいので4階のオフィスで尋ねると、ウィーンでは
AMEXは両替はしないが、提携銀行である"Erste Bank der oesterreichischen
Sparkassen AG"へ行けば手数料は取らないと言われました。
この銀行はウィーン市内では結構見かけましたが、後の祭りでした。

次にザルツブルクのモーツァルト広場でAMEXの看板を見つけたので、今度は慎重に
尋ねると、ここでは銀行でも2.5%の手数料がかかると言われ、それで妥協しました。
トラベラーズチェックを一度に換金するのは700ユーロまでだそうですが、個人の
観光ならば問題ないでしょう。

最後はローマのスペイン広場にAMEXの看板があり、そこではAMEX自身が銀行業務を
やっていたので、手数料はかかりませんでした。トラベラーズチェックならば
当たり前の筈ですが、額面通りに現金をもらえたのがとてもうれしかったです。
窓口で行列に並んでいる時に、日本人の方と情報交換したところ、一般の両替所では
13%の手数料を取られたということでした。それに比べれば我々はまだ良かった方
かと妙に納得しました。

銀行のATMを使っている旅行者を結構見かけました。特にベネチアが土日でしたの
で、行列ができていました。クレジットカードのキャッシングもできるようですの
で、確かにトラブルに巻き込まれると厄介なものの、今度行く時は国際的な銀行に
ユーロ貯金でもして現地で下してみようかなと思います。

一度だけベネチアのピッツェリアで60ユーロの支払いをカードが使えないと言われて
驚きました。それ以外はほとんどどこでも、ローマのスーパーでさえもカードが
効きましたので、現金には困りませんでした。

但しレストランのカードの支払いに、チップを加算するかどうかについて、オース
トリアではアメリカ同様に加算する書式でしたが、イタリアでは請求額に加算する
部分がなく、サービス料が入っていたように思います。すべてイタリア語でしたので、
よくはわかりませんが。

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田中様

日本に帰ってきた時は寒く感じたのですが、ようやく晴れてイタリア並みになりました。
向こうでは昼間はこんな晴れでも夕方になると雲が出て夕立に見舞われました。
一度レストランのテラス席で俄か雨に会いましたが、テントがしっかりしていて大丈夫でした。

ウィーン到着の日の夜は、前にお話しした通り最もひどい雨で市電に缶詰めになり、
ようやくオパーの地下街に飛び込んでカウンターのピザが夕食になりました。
地下街には寿司のカウンターもあり、それらを眺めて回るのも一興でした。

ウィーン二日目の昼に、田中さんお薦めのグリーヒェンバイスルへ行きました。
なかなか場所がわかりにくかったのですが、流石に伝統を感じさせる洞窟のような
作りでした。昼には少し重かったのですが、グーラッシュに挑戦しました。
案外シンプルな煮込みでしたが、ボリューム満点でした。

二日目の夜はシェーンプルン宮殿のコンサート開始まで、宮殿の"Cafe Restaurant
Residenz"のテラス席でゆっくりと夕食をとりました。この日は夕立もなく爽やかな
夕方でしたが、少し油断していると宮殿の庭に住む鳥がテーブルの上にまで舞い
降りてくるのが、珍しかったです。

ウィーンのカフェは2か所だけでした。一つはインペリアルホテルのテラスで、
こじんまりとしていましたが、リンクの電車待ちついでに寄りました。もう1か所は
ケルントナー通りを歩いて疲れたので、ホテルザッハーのカフェでザッハートルテ
を頂きました。メランジェコーヒーとの組み合わせが最高でした。

ザルツブルク到着の日の夜は、田中さんお薦めの"K+K am Waagplatz"でソーセ
ージとザウアークラウトを楽しみました。この頃になるとメニューの読み方や
オーダーの仕方もわかってきて、おおよそ希望通りの食事ができるようになりました。
確かに1階は気楽にオーダーできる実質的なレストランでした。うちの奥さんは、
小麦粉団子と細いクレープの入ったオーストリア風スープがお気に入りになりました。

二日目の昼はエレベータで上がった山の上にあるレストラン"M32"で、ザルツブルクの街を
眺めながら食事をとりました。ここはお薦めです。テラスの良い席は限られていますが、
12時頃に入って見晴らしの良い席が取れました。料理もお洒落で素敵なレストランでした。

その夜はマリオネットの開演前に、劇場のすぐ近くでお薦めの"Cafe Bazar"で早めの
夕食にしました。お話の通り川の岸辺で緑が豊かでとても良い雰囲気でした。
ステーキサンドイッチが確か6ユーロで、ボリュームもあり美味しかったです。

三日目の昼はハルシュタットで飛び込みで入ったのが、現地で最も大きなホテルの
レストラン"Seehotel Gruner Baum"でした。外観は日本の大きなペンション程度でしたが、
中に入るとそれなりに豪華でメニューも本格的でした。昼食には少し高かったのですが、
お薦めの魚料理がとても美味しかったです。ここも湖を眺めながらの食事ができますので、
懐に心配がなければお薦めです。

その夜はビールが飲みたくなり、田中さんお薦めの"Sternbrau"で夕食にしました。
夕立が危なかったので室内の席にしましたが、なかなか重厚な内装で中世の雰囲気でした。
ここではザルツブルク名物のデザート「ザルツブルガーノッケール」を一人前で出して
くれるので、味わってみました。本当に口に入れると綿アメのようにとろけますね。

レストランの食事の一つ一つがその街の思い出につながっています。まだまだ書け
そうですが、イタリア編はまた明日にでも。

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田中様

オーストリアからイタリアへの旅は、田中さんがおっしゃっていたように、
オーストリアが清潔できちんとしているのに対して、少しゴミゴミしたいい加減な
イタリアという印象でした。我々夫婦の気質からすると、オーストリアの方が過ごし
やすかったのですが、やはり食事と観光地のスケールと活気の点ではイタリアでした。

ベネチア初日の夜は夕立の恐れがあり、ホテルの近くのこじんまりとした、しかし
人気のありそうなワインバーレストラン"Vino Vino (Ponte delle Veste)"に入り
ました。とても狭いのですが、各国語をあやつる陽気なウェイターがテキパキと動き
回り、ワインとパスタが美味しかったです。但しクレジットカードが使えませんので、
要注意です。

二日目の昼は、諸事物価が高いので節約を目指して、リアルト橋の東側のサンドイッチ
カフェのようなところで済ませました。その夜は、楽しかったゴンドラのカンツォーネの
余韻を残しながら、サンマルコ広場から近くの田中さんお薦めの"Trattoria alla Rivetta"
へ行きました。場所はすぐに見つかり、ここも日本語の達者な陽気なおじさんに
迎え入れられました。エビの塩焼きや海鮮ボンゴレが抜群でした。
前に行かれた方の評判通りの良い店だと思います。

ローマへ列車で移動する日は、ベネチア駅のカフェテリアでサンドイッチを仕入れて
車内で済ませました。ユーロスターの1等は飛行機並みに飲み物のサービスがありますので、
ジュースやカフェを無料でもらえます。我々と相席だったイタリアの中年の女性も、
昼食はやはり手作りのサンドイッチで、イタリア語はわかりませんでしたが、お互いに
にっこりでした。今度はイタリア語を勉強して少しは会話を楽しみたいと思います。

なお、駅や空港の大きなカフェテリアでは、食べ物は何を買うかを決めたらまず会計で支払い、
レシートを持って食べ物をオーダーしに行きます。サンドイッチを必ず温めてくれるのが
印象的でした。観光地では飲み物にしても高値ばかりでしたので、駅や空港のカフェテリアが
とてもリーズナブルに感じました。

ローマ初日の夜は、これも夕立に見舞われましたので、ホテルの近くのピッツェリアに
飛び込みました。店の名前を後で調べてみると、"Peccati Di Gola (Via Genova)"
だと思うのですが、確実ではありません。内務省の建物のすぐそばで、あまり
観光客が入るような店ではなさそうですが、それだけ地元の客が多く実質的だった
と思います。イタリアに入ってからは、とにかく海鮮のパスタが口に合いました。

二日目の昼はコロッセオのカフェに入りましたが、とても高くて、まずくはありません
でしたが失敗でした。コロッセオあたりではジェラートくらいにしておくのが良さそうです。

二日目の夜もホテルから歩いて行ける範囲で、"Hostaria Crisciot ti al Boschetto
(Via del Boschetto)"で夕食にしました。ホテルのあるナツィオナーレ通りは、他にも
ホテルが結構多く、レストランやスーパーもあり、また地下鉄やテルミニ駅も近くて
良い場所だったと思います。このレストランは海鮮の前菜が美味しく、またデザートに
フルーツなどもありお薦めです。但しこの日はサッカーのヨーロッパ選手権でイタリアが
登場する日で、従業員も客もどこかうわの空だったような印象がありました。

サッカーのヨーロッパ選手権と言えば、ウィーンとザルツブルクの広場はいずれも、
その為のイベント準備で囲いなどがされており、通常の風景とは大きく違っていました。
特にウィーンの市電は2日から交通規制もあり、我々がリンクの周回線に乗れたのは
1日だけで、翌日は折り返し運転でした。まあヨーロッパでは4年に一度のサッカーの
お祭りで、今回はオーストリア主催ですから仕ありませんが、お天気のことも考えると
もう1,2週間早く発てばよかったかとも思われます。

しかし、オーストリアの列車がヨーロッパ選手権の装飾を施していたりして、それはそ
れで楽しめました。何よりもサッカー好きの息子のお土産にはうってつけのものが
たくさん見つかり、帰ってから大いに喜ばれました。
旅は何があっても楽しいものです。


ウェブトラベルは初めての経験で最初は少し不安でしたが、チケットをきちんと送って頂き、
ほぼ計画していたイメージ通りの旅行ができたことは、ネットだけでできるものだと驚きでも
ありました。仕事を持つ身にとっては、すべてネットで準備できるので休みを旅行自体に集中
できますから、両立という意味でとても効果的です。何よりも担当頂いた田中さんに、
懇切丁寧に質問に答えて頂いたことが、良い旅ができたカギであったように思います。
本当にお世話になりました。是非また次の機会を作りたいと思いますが、いつのことになりますやら。

田中 詳子 wrote:

松田 様

数日に渡る、楽しくて新鮮な情報満載のお便りをありがとうございました。

おいしそうなレストランのお話や町の様子、列車で触れ合った人々のことなど、お便りを読んで、私も一緒に旅をさせていただいたような気分です!

「旅は何があっても楽しいものです」という言葉がとても印象に残りました。私自身の経験を振り返っても、その通りだと思えるからです。

またいつの日か、松田様の素敵なご旅行作りのお手伝いをさせていただきたいと思います。そして
このメールでお会いできる日を楽しみにお待ちいたしております。

このたびは、ご利用いただきまして本当にありがとうございました。
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