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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 谷口 洋子
【2008年12月28日[Sun] ご出発】 海外

O様&M様/水の都と名画を楽しむ旅 イタリア8日間

ウェブトラベル 谷口洋子 様

このたびは本当にお世話になりました。
遅くなりましたが、旅行の報告をさせていただきます。

まず、往きのアリタリア航空のローマからヴェネツィア行が遅れ、ヴェネツィア空港から
船でサンマルコ広場にいく便をひとつ逃してしまい、その結果ホテル着が2時くらいに
なってしまいました。
夜中のサンマルコ広場を女二人でスーツケースを転がしながら歩いている時、
出会ったお巡りさんにホテルへの行き方を聞くと、5分くらいの距離を連れて行ってくれました。
小橋の所では二人分のスーツケースを持ってくれ、なんと親切な…と感心しているとホテルの前で
「マネー!」と言われたので、よくわからないけど5ユーロ渡すことに…
でも、ホテルが少しわかりにくい場所にあるので、このお巡りさんに会わなければ不安な気持ちで
どのくらい町をさまよったかわかりません。ラッキーだったと思います。

次にホテルの印象ですが、1、2泊目のアナスタシア
(サンマルコ地区)は清潔で静かでインテリアが素敵でした。
やや狭い部屋なのでしょうが、私たち日本人には十分な
広さだと思います。
すぐ近くにゴンドラ溜まりがあり、そこから海が見え、
ヴェネツィア旅情満点です。
サンマルコ広場にも近くお洒落なブティックの続く3月22日通り
にも近くロケーションとしては大変良いと思いました。
コンチネンタル朝食なので卵やハムはありませんでしたが、
飲み物はコーヒー、紅茶、チョコレートから選べました。
一人ずつ小さいポット2つにコーヒーと泡立てたミルクを持って
きてくれ、コーヒー一杯とはいえ、朝から気分がくつろぎました。
スタッフも感じのよい人ばかりでした。

3、4泊目のプラザ(メストレ地区)は、メストレの駅の目の前にありヴェネツィア本島から
戻るときも安心感がありました。朝食は今回の3つのなかではここが一番よかったように思えます。
チーズ、ソーセージ、ジュースなどもおいしかったです。
フロントの人が大変親切でパドヴァに行く列車のことを聞いたら、インターネットで調べて
時刻表をプリントアウトしてくれました。全体におおらかな雰囲気のホテルでした。

5、6泊目のジェノヴァ(ローマ)は、テルミニ駅から3分くらい。
駅地下のスーパーに買い物に行ったり、タクシーに乗ったりするのに便利でした。
部屋は広くて清潔でした。広い道路に面しているので、やや騒音が聞こえました。
朝食のコーヒー、ジュースなどはマシーンのボタンを押して注ぐ形でした。
食事のルームサービスもあり、機能重視のホテルという印象を受けました。


各美術館について。
12月31日、パドヴァ・スクロヴェーニ礼拝堂は、予約時間の1時間前に市立美術館窓口で
予約確認書を提出し鑑賞券を受け取り、待ち時間に市立美術館を見学したのですが、
各部屋の係員(監視員?)の人たちが何人もたびたびスクロヴェーニ礼拝堂の鑑賞時間を
尋ねてきて「10分前には戻るのですよ」と笑顔でアドバイスしてくれるのでおかしかったです。

1月2日、ローマ・ヴァティカン博物館。 9時に博物館入口に到着。
長蛇の列ができていましたが、寒さの中1時間強待って切符売り場に到着できました。
空港並みのセキュリティチェックがありました。
10年ほど前に入場した時は床にいろんな色の線が引いてあって、色により何時間コースで
回るかが選べたのですが、それはなくなっていました。
ラファエロの間と最後の審判は混雑していたとはいえ、しっかり見ることができました。
(とはいえ、ボルジアの間のピントゥリッキオの絵が見られず少し残念…)
システィーナ礼拝堂を出て人の流れに従っていくと何かの入口があり、係りのお兄さんが
ここから入れるよと言っていたようなのですが、私たちはそのまま外に出てしまいました。
入口はサンピエトロ寺院の入口だったようで、後で気づいて外のゲートの所にいる人に
入れてくれーと言ったのですが、入れてもらえませんでした。
サンピエトロ寺院に入るには広場の長蛇の列に並びなおさなければならず、後の予定が
つまっているため断念・・・。
同日、ローマ・ドーリアパンフィーリ美術館。
ヴァティカンからヴィットリオ・エマニュエーレ2世通りを歩いて到着。
この通りは豪壮な建物が並んでいて見ごたえがあり、ローマに来たことを実感して感動しました。
ヴァティカンから歩いて正解でした。 この日最後の予定、ボルゲーゼ美術館。
谷口さんのアドバイスにしたがってドーリア・パンフィーリ美術館を出たあと、
ヴェネツィア広場からタクシーに乗って行きました。
17時から鑑賞のところ16時前に着いたのでチケットを購入したあとバールでコーヒーを飲むなど
してゆっくり待っていました。
館内にベンチがたくさんあってやや疲れ気味の私たちにはありがたかったです。


食事について。
谷口さんからのレストラン情報を読んで、このうち何軒かは必ず行こう!と思っていました。
まず、ヴェネツィアのオステリア・アイ・クアットロ・フェリ。
12月29日の夕食を取ろうと開店と同時に出かけましたが、全席予約済みだったので、
その場で翌日の昼に予約をいれました。
しかし翌日いったんサンマルコ地区のホテルをチェックアウトしてメストレのホテルに行くのに
結構時間がかかってしまい、さらに電話で1時間遅くしてもらって入店しました。
手長えびのパスタはなかったのですが、魚介の前菜はあっさりしていておいしかったです。
食後にカッフェアメリカーノをたのむと女将さんにナヌ?という顔をされてしまい、
あわてて普通のカッフェ(エスプレッソ)に注文しなおすことに(笑)。
ドルチェもおいしく、家族連れのお客でにぎわい、楽しい雰囲気のお店でした。

次に、パドヴァのゴデンダ。
スクロヴェーニ礼拝堂を見たあと、ちょうど昼時にエルベ広場についたので、ここに入りました。
とてもお洒落な感じの店なので場違いではないかと不安を感じつつ入店。しかし大正解でした。
二人でそれぞれパスタ1皿とグラスワインを取り、後でチーズの盛り合わせを取りました。
どれも微妙な味付けが大変おいしく、私は普段お酒を飲まないのですが、ワインがこんなに
おいしいものかと感心しました。
青トマトのジャムをチーズに付けて食べるのも初めてでしたが、妙にチーズの味が生き生きして
おもしろいものでした。
お店の人も余計な愛想はないものの親切で、飲んだワインの名前なども教えてもらい、
ハッピーニューイヤーと言ってもらい、いい気分で店を出ました。
見たところジモピー(地元のピープル)ばかりだったので、
谷口さんに紹介していただかなかったら絶対に入る勇気はなかったと思います。
食事とは関係ないですが、パドヴァでは地方都市の穏やかな雰囲気にホッとさせられました。

ローマでは、1月2日、旅行最後の夕食なのでしっかり食べようと思っていたのですが、
予約を入れる時間が遅すぎ失敗しました。お薦めのところは両方とも予約で一杯でしたので、
結局テルミニ駅近くのオステリア、ダ・ルチアーノで夕食をとることになりました。
ここは日本語メニューもあり、観光客を歓迎する雰囲気で気楽さがよかったです。
メニューの種類は少なく、味はまあまあでした。カメリエーレにサルティンボッカがあるかどうか
聞いたら、その料理は知らないと言われました。
ガイドブックに載ったサルティンボッカの写真を見せて、これに似たものがほしいと言うと
彼はしっかり頷きなぜかローストビーフが出てきました。
(ローマの店でこんなでいいのでしょうか??)

おいしそうな、お薦めのお店はやはり早めに予約をしておいた方がいいですね。
旅行に出ると夜寝る時から明日の晩はどこで食事をしようかと気がかりです。


その他
12月30日、夜8時からヴェネツィアのフェニーチェ劇場でConcerto Capodannoを
聴きました。 これは事前にインターネットで予約しておきました。
フェニーチェ劇場の華麗な内装と来場している人々の服装の華やかさが夢のようでした。
天井桟敷席だからカジュアルでもいいかと思って普通の格好で行ったのですが
完全に私たちだけ浮いてしまっていました。
毛皮のコートやドレスアップした人が多く、皆特別な気分で来ているのだとわかりました。
コンサートは前半長い曲が2曲あり、少し眠くなったのですが(なんという贅沢!)、後半は
私でも知っている曲があり楽しめました。ナブッコの「行け、我が思いよ」の合唱で盛り上がり、
最後に椿姫の「乾杯の歌」でまた盛り上がり、着飾ったおばあさんたちがブラーヴィと叫び、
ああイタリアに来たのだなあ…と感無量の夜でした。

ヴェネツィアでは寒かったけれどずっとお天気に恵まれ、アックアアルタもなく幸運でした。
道をさまよっている時間が多く、当初希望していたほどたくさん美術館や教会を見ることが
できなかったのですが、日本ではほとんど見られないジョルジョーネ、ペルジーノなどを
見られて満足でした。
大作もいいけれど、つつましい静謐な雰囲気の絵も大好きです。
ボルゲーゼ美術館は10年前に予約制を知らずに出かけて入場できなかったので、
今回ようやくすばらしい彫刻や絵を見ることができて嬉しかったです。

大変長くなりましたが、谷口さんの懇切丁寧なアドバイスのおかげで
安心して旅行を十分楽しむことができました。
今回は暦の並びがよく8連休が取れ、めったにない機会なので思い切ってイタリアに行って
よかったと思います。旅行代金も内容からみて大変良心的なものだと思いました。

結果的に詰め込み気味のスケジュールになって
しまいましたが、初日に到着が深夜2時になった事以外は
本当に順調にスケジュールがこなせ満足しております。
嫌な思いをすることも少なくてすみ、イタリアの親切な
人々の笑顔ばかりが思い出されます。
もし行けたら多分次回もイタリアに旅行すると思います。
その時にはもう少し歴史や宗教、イタリア語を勉強して行き、
イタリアの豊かさ複雑さをより深く感じとれたらと思います。

このたびは色々なサポート、本当にありがとうございました。

谷口 洋子 wrote:

楽しかったご旅行の思い出が
行間からあふれ出る素敵なお便り、
誠にありがとうございました!

限られたお時間の中で、旅の最大の目的で
あった芸術鑑賞を各街々で心ゆくまで
ご堪能され、お手伝いしました者として
とても嬉しく思っております。

ご出発までのメールのやり取りの中で、
M様の芸術・文化に関する造詣の深さ、
食文化への好奇心を密かに実感しておりました。
(一方の私はひたすら食いしん坊なだけで・・)
特にイタリア織物の歴史についてのお話を
お伺いしたことは深く印象に残っております。

ヴェネチアで、かのフェニーチェ劇場で
生の臨場感と本場の「ブラーヴィ!」歓声を
耳にされたこと、いつまでも心に残る本当に
素敵な思い出となりましたね!
(卓越した質をもつ歌手の声は、聴く側にとり
まこと心地良く・・・。実は私も過去に、
ミュンヘン国立歌劇場での「椿姫」で
居眠り経験アリ、です!)

ローマでお求めになったお気に入りの
コートをお召しになり、颯爽と街を歩く
M様を心の中で描きつつ、この度のご用命を
心より感謝申し上げます。
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