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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 大成 真知子
【2012年7月7日[Sat] ご出発】 海外

山本様/ルーマニアの旅10日間

大成様

いつも大変お世話になります。
今回も多くの経験と感動がありましたことをご報告させていただきます。

まず今回は、大成さんのご提案でカタール航空を利用し、
ドーハ経由で初めて旅行できました。
カタール航空の印象は、食事がおいしく、サービスは確かに良かったと思います。
今後もカタール航空の利用ができたらいいなと思います。

まず1日目は、ブカレストの空港の中でユーロからレイに換えました。
後からわかりましたが、空港の中での交換レートより、空港の外、
更にはホテルが良かったようです。
また、7日目のブカレストまる一日滞在の日に、円の交換ができる交換所を見つけました。
それは、ノボテルホテルを出てビクトリア通りに添って国民の館の方に進み、
レジーナ・エリザベタ通りを横切って、
100から200メートル程度行った通りの右側にありました。

この日は、レジーナ・エリザベタ通りを通って国立オペラ劇場まで足を運び、
何か芸術(バレエ)に触れられないかと期待して行きました。
(ある情報によると7月10日までバレエをやっているとのことでした)
しかし、門は閉じられておりオフシーズンの雰囲気でした。
ホテルで尋ねておけばよかったのかもしれません。残念でした。
夕食はドライバーのダン氏の教えて下さった統一広場前のウリニァ百貨店の最上階で
ルーマニア伝統料理のチョルバ(スープ)と店のお勧めのステーキを頂きました。
2人で100レイかかりました。おいしかったです。

2日目は、午前中ブカレスト散策をしました。
ビクトリア通り→勝利広場→ロマーナ広場→マゲル通り→大学広場を歩きました。
日曜日だったので、礼拝が行われているらしく、
教会から流れる讃美歌の響きに耳を傾けて公園に40~50分座り、
幸福な気持ちに浸りました。
ルーマニア正教はとても生活に溶け込んでいる印象を持ちました。

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昼食はノボテルホテルのレストランで頂きました。
肉団子スープを2人分とサルマーレを一皿、プラス、アイスコーヒーで130レイでした。

午後はダン・ニカさんに北駅まで送っていただきました。
14時発の列車に乗った時のことです。にせ車掌に出くわしました。
発車の10分程前に切符チェックを装ったメタボ風の男の人が偽身分証を呈示して
『プロエスチにてKaputtするので乗り換えをしなければならない。
しかし、そこから先はノーリザベーションなので、一人につき110レイを払って下さい。
ICに乗り換えて下さい。』と言われました。
ちょうどアイスクリームを買ってきたばかりで、溶けるのが気になるし、
車両に掛かっている表示にはスチャバとあるのを確認していたので、
おかしな話であるなと怪訝な気持ちで聞いていました。
お金を支払わないといけないなどということはありえないとは思っていましたが、
乗り換えをしないといけないのかと一瞬不安に思っていました。
そのうちににせ車掌さんは去っていき、様子を見てみようと思いながら出発しましたが、
後から本当の車掌さんがやってきて、無事切符のチェックが済み、
あの話はやはり偽だったとわかったという顛末がありました。

当初より列車は終始徐行運転をしていました。
大成さんの送って下さった時刻表を照らして見ていましたが、
一時は、一時間半遅れにもなろうとしていたようです。
あの時刻表がなかったら、多分心配でたまらなかったと思います。
送って下さってありがとうございました。
結局一時間遅れの22時前にスチャバに到着できました。
この日は気温が高く、スチャバでは40度あったとのことでしたが、
古いレールの為膨張し、徐行運転を余儀なくされた模様です。
乗客の中には乗務員さんに文句を言っている方もおられました。
2人目のドライバーのチプリアン氏がプラットホームまで
出迎えに来て下さっていました。
遅れたことを詫びると、『No problem.』と言われながら、
いきなり二人分のスーツケースを両手で持ち、
It’s my job.』と言われながらさわやかに車まで運んで行かれました。

3日目は、5つの修道院巡りの日ですが、4つで切り上げました。
4つの修道院は、フモール修道院→ボロネッツ修道院
→モルドビッツァ修道院→スチェビッツァ修道院と巡っていきました。
それぞれの修道院には大変趣があって感銘を受けました。
3つ目の修道院では司祭がフランス語で儀式を執り行っておられ、
参列しました。ルーマニア正教がこのような形で敬虔に
信仰されている姿を目撃できました。

4日目は、チプリアンさんは『今日は400キロ以上の長い道のりです。』
と言われて、昨日同様始終追い越しをされながら、
かなりのスピードを出されていました。
緩やかな山越えの風景は、のどかでした。
昼はやはりチョルバと肉料理で、3人で144レイでした。
その後ようやくマラムレシュ的雰囲気の漂う林間鉄道が走っている地区に
差し掛かったのは15時を過ぎてからのことでした。

最初の訪問地は世界最古(1364年)の木造教会でした。
そこで20分程度の見学をし、更にマラムレシュの民家に案内され、
ご婦人が糸紡ぎや機織りの様子をユーモアのある表情で実演して下さいました。
大変心に残った一コマでした。マラムレシュの帽子とスカーフを
プレゼントのような値段で購入しました。

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更に木造教会の立ち並ぶ テーマパークのようなところにも30分立ち寄り、
写真に収めました。

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陽気な墓に到着したのは18時頃でした。
イタリアからの観光バスも到着し、観光客で賑わっていました。
個人的には陽気な墓に興味を持っていたので、
実際の人の生き方を詩のような表現と
青を基調としたなじみのある絵で表現されているお墓に大変賛同しました。
そこを出発したのは19時頃でした。
連日の長距離運転に、疲労されているご様子でした。
バイアマーレのホテルに到着したのは21時でした。
この日の走行距離は450キロの様でした。
ちなみに昨日の走行距離は400キロで、運転手さんにとっては、
かなり過酷な行程の様でした。
特にチプリアンさんのように追い越し運転を頻回にやっても
やっと12時間でまわれるスケジュールでした。
観光客の為に体を張って一生懸命して下さるドライバーさんの心遣いには、
ただただ感謝の一言でした。

5日目は、シク村経由して、クルージナポカに至る行程でした。
シク村では、ハンガリーの生活様式が保たれている伝統的な民家の中で
20分程度、現地の人の説明を受けました。
昼は、ドライバーさんが、スープ、肉料理、野菜料理、
当方は、スープ、デザート更に魚料理、デザートで、総計91レイでした。
クルージナポカには15時に着き、
3日間の走行距離1000キロにも及ぶ自動車運転と
観光ガイドを務めて下さったチプリアンさんとお別れをしました。
チプリアンさんはもともと観光ガイドが本職の方だったようで、
今回のシク村でも、ルーマニア語の説明を英語に翻訳して説明してくださったりして、
とても今回の旅行にはお世話になりました。

クルージナポカでは、街歩きもしてみました。
要塞にも上り、素晴らしい眺めを見ることができ、思い出に残りました。
オーストリア・ハンガリー帝国の名残を
町の建築のたたずまいから感じることができました。

6日目の空港への送迎をして下さったドライバーさんは
予定より早く来られていました。とても誠実そうな方で、
少しお話もできました(クルージナポカには寿司店が3店あるそうです)。
無事にブカレストに到着し、ダンさんが迎えに来て下さいました。
昼食は、インターコンチネンタルのレストランで、
チョルバ2人前、肉料理1人前と飲物で140レイでした。
その後は、国立美術館を見学したのみで、かなり気温も高く、
17時半にはホテルへ戻り、休養を取りました。

7日目は朝の涼しいうちに街歩きをしようと国民の館へ出かけました。
観光スポットだけのことはあり、国民の館の威容はとても印象的でした。
残念ながら、内部の見学は『Closed.』と言われ、あきらめました。
その後、地下鉄に乗り、軍事博物館をめざしたところ道に迷ってしまいましたが、
文教地区と思われる閑静な住宅地区の雰囲気も味わうことができました。
軍事博物館の展示量はとても膨大で、
見ているうちにルーマニアの歴史も学んでしまいました。
外には戦車や軍用機や鉄道輸送の展示も行われており、ぎょっとしました。

その後、北駅のメトロを目指していた途中で教会を見つけました。
ダンさんから教会に入ってみても良いと伺っていたので
思い切って覗いてみたところ、
静謐な空間に敬虔な信者の方々の信仰の様子が伝わり、
大変感銘を受けました。
昼は、地球の歩き方にブカレストで一番人気と書かれている
ラ・ママというレストランに入りました。
スープ1人前、サラダ1人前、肉シチュー1人前、デザート1人前、
飲み物を入れて85レイでした。
とてもおいしく、評判の店だけのことはあると思いました。
ちなみに、今回の旅行では、やや遅い昼食を食べたら
夕食は食べなくても良い感じで、毎日2食でした。

8日目は、農村博物館へ行きました。
各地方各時代の農家の展示や内部の様子を見ることができました。
ここでは、各地方から来られている方々が、
それぞれの民芸品を販売しておられ、面白いものがたくさんありました。

トイレの件ですが、
ホテルでもトイレットペーパーをゴミ箱に入れた方が良いのかどうかを
ダンさんに尋ねたところ、
ルーマニア国内ではよほどの田舎でない限り、流しても良いとのことでした。
トイレ休憩には、ガソリンスタンドに併設されているコンビニのようなお店に
よく立ち寄りましたが、とても清潔で立派なトイレでした。
観光地のトイレも、きれいでした。
おそらくルーマニアは急速に近代化が進行しているのではないでしょうか。

ブカレストではほとんど日本人を見かけませんでした。
物価が安く、おみやげのハガキも1枚1レイ程度で、
西ヨーロッパの半額のような印象です。
食事も安く食べられました。市民も親切な方が多かったです。
ドライバーの方も皆親切で、
良い旅行ができるように常に気を遣って下さっていました。
もっと多くの日本人が気軽に訪れても良いお勧めのところではないでしょうか。

今回も本当にありがとうございました。
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