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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 木内 みつ子
【2013年2月10日[Sun] ご出発】 海外

K様母娘様/フランチェスコ

木内みつ子様

旅の報告が今になってしまい申し訳ありません。
私はいまだイタリア熱にうかされたように、イタリアが恋しくて
再びイタリアへ行きたくてたまりません。
数十年ぶりのイタリアは私をすっかり虜にしてしまいました。
では、ご報告いたします。

1)ローマ、フィウミチーノ空港での足止め。
 聞き取れた航空会社の説明は、「ベネチア空港が閉鎖になった」。
 理由はわかりませんでした。

《不安のもと その1》
 10時半の離陸とボードに書いてあったが、時刻が近付いても
 搭乗を促すランプがつかず・・。
 飛行機が予定時刻に飛べないと知って、“みゅう 緊急電話”をかけることに。
 公衆電話を使う予定でしたが壊れていました。
 (ので恐る恐る)携帯電話を使いました。
 私はできるだけ短い時間で
 「飛行機が遅れる。送迎の人に伝えてほしい」
 と伝えたかったのですが、私自身かなりイラついており、電話の相手に
 かみつくような喋り方をしたと思います。
 ・・・送迎の方とベネチアで出会わなければ自力でタクシーになるでしょう。
   他の人もタクシーになるだろうから、きっと長蛇の列だ・・・
 ホテルまで行けるだろうか? と心配でたまりませんでした。

《不安のもと その2》
 ようやっと、「ベローナ行きの飛行機が出るのでそこからバスに乗ります」
 と、アリタリアの方が仰ったので、ついて行きました。
 その時に空港のベンチに忘れ物をしました。
 あーっ、さて何だったでしょうか。

 ベローナからは、無事バスに乗って深夜の風景を見ながら
 「昼間だったらいいドライブなのにな」と思っていました。
 一時間半ぐらいでしょうか、ベネチア空港に着きました。
 みゅうの方を捜していたら 「久野さんですか?」と、日本語で尋ねてくださったので
 本当に嬉しかったです。
 お名前をお聞きすることもせず申し訳なかったのですが、
 親切なおじさん(失礼)でした。
   
   (ここで不安のもと 1,2氷解)
 他の日本人の青年4人のグループと合流して車に乗り
 ホテル近くまで行きました。
 空港のタクシー待ちは予想通り長い列でした。

2)ローマ空港での忘れ物。 
 木内様が教えてくださったレストランやホテルの場所を書いた書類を
 置き忘れてしまったのです。
 列車の時刻表も入っていました。
 ホテルのバウチャー類は手荷物に入れて抱えていたので、よかったのですが。
 忘れ物に気がついたのはベネチア到着日の午後。
 夕飯はおススメのレストランでカニを食べようと、場所を確認していた時です。
 幸いなことに食いしん坊の娘が、お店の名前とリアルト橋の近く、
 ということを覚えていたので、夕飯に“トラットリアアッラマドンナ”で
 カニとイカスミパスタ等をいただきました。
 木内様 ありがとうございます。
 とてもおいしくて疲れも吹き飛びました。

 その日は午前にサンマルコや鐘楼に登ったりしましたが、とても寒くて
 “ゴンドラ”は諦め、いったんホテルに戻りました。
 やはりバスはいいですね。
 温まるだけではなくて、ほっこりと疲れもとれます。
 バス付きにこだわられた木内様のお考えに脱帽です。

3)フィレンツェからアッシジ間
 フィレンツェホームにて、切符のconvalida の機械がどれか
 わかりませんでした。
 持参したガイドブックでは黄色い機械だったのですが、どこにも見当たらなくて
 駅員さんに尋ねましたら、「ホームにある」という返事。
 (この時もまだ黄色のキカイと思いこんでいた)
 ホームで若いカップルに聞くと、ホームの端の方を指さして
 教えてくれましたが、黄色のキカイは見当たらず。
 そこへ一人の女性が(ちょっとまずいかも・・と思いましたが)
 切符を取ってconvalidaで打ってくれ、スーツケースを二個
 列車の中へ持って入りました。
 2ユーロでいいかと思ったら、二人分なので4ユーロだと言われました。
 持ち合わせがあったので素直に渡しました。
 convalidaのキカイは白と緑のスマートなものでした。

 アッシジまでの列車は、Terontolaで乗りかえのはずだったのですが、
 切符切りの係員の方が「これはアッシジまで行くから乗り換えなくてよい」
 といわれました。
 列車の時刻、乗り換え駅はフィレンツェのホテルで調べてもらっており
 (11時台の列車)、大丈夫か?と不安がよぎりましたが、
 娘が「大丈夫」と言いそのまま乗っていました。
 Perugiaを過ぎて少しすると薄いピンク色の丘が見えてきました。 
 アッシジです。
 嬉しかったです。

木内様 長くなるといけませんので、ひとまず今日はここまでにします。
ホテルの評価、
ローマのガイドさんにおしえて頂いたトラットリアの紹介等は
次回にします。 
ではまた。

M.K.

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 更に後編を送って頂きました。(木内 記)     
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木内みつ子様

暖かくなり、日差しも空の色も緩やかに春、ですね。
イタリアの春はどんなでしょうか?
私のイタリア熱はさめず、熱い思いを抱いたまま、
ほぼ毎日イタリア料理を作っております。
フィレンツェの中央市場で買った、塩やスパイスが大活躍中。Molto Buono!!

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
ベネチアのカーニバル・・・
雪が降り積もり、灰色の垂れ幕が町全体を覆っているようで、
異界に迷い込んだようでした。
人出も思ったほど多くはありませんでした。
迷路のような小路を歩いて、仮面をつけた人に出会うと本当にギョッとします。
タイムスリップか?!
トラットリアアッラマドンナも暗い小路にあり、
明るい店内に入って、やっと元の世界に戻ったな〜、という感じです。
それほど大雪のベネチアは異界の雰囲気でした。
(テレビで紹介されるベネチアは気候のいい頃ですから)
そして私はこの雰囲気がとても気に入りました。
そしてイカスミパスタ、レモンをかけて食べたカニも絶品でした。 
ボンゴレも!!

ホテルからサンマルコ、リアルト橋、ホテル、何度も道に迷いました。
二人の人に「Dov'e la stazione?」と尋ねたら、二人とも船着き場を教えてくれました。
stazione Santa Lucia と尋ねるべきだったのでしょうか・・?
Hotel Principe は、中が迷路のようで、一度迷ってしまいました。 
雪のために靴と靴下がズクズクだったので、靴下を洗濯、タオルで水気をとって
乾かしました。
翌朝乾いていました。
靴は新聞紙でOKでした。
朝食は運河のみえるレストラン。
ヨーグルトもハムもチーズもパンもバターも美味しくて
朝からたくさんいただきました。
朝食はどこのホテルも美味しかったです。

ベネチア・・あの大雪の異界にもう一度行きたいです。


フィレンツェは暖かく少し歩くと汗ばむほどでした。
Hotel Paris は風情のあるホテルで・・窓からサンロレンツォが見え素敵でした。
6ユーロでWiFiが使える手続きをしましたが、できず、娘がフロントと交渉。
部屋を変えてもらいました。
早速ドゥオモへ行き、それから手配してくださったチケットでウフィッチへ。
美術には興味のなさそうな娘でしたが、本物に出会えて素直に喜んでいました。
私も嬉しかったです。
道中「コンニチハ、ショメイオネガイシマス」と言ってくる人がいましたが
(ローマにも)さっさと通り過ぎました。

ドゥオモで、「ク—ポラに登りたい。入口はどこですか?」と尋ねたら、
係員さんが「ムコガワ(向こう側)」と日本語で答えてくれました。
こんな風にイタリア語と英語で尋ねたら、日本語で返事が返ってくるという
面白い現象?によく出合いました。
ジェラートを食べピザを食べ、夕飯はセルフサービスのお店でラザニアを食べました。
これはハズレでした。

うろうろしている時に面白いお店を見つけました。
ダンテの家のすぐそばの教会のお店で、MONASTICA です。
シスターが一人。
石鹸やキャンディーを売っています。
そこで「PINO」というキャンディを買いましたが、その味が・・。
最初は!!!でしたが、数個食べたところで何とも言えない味わいに・・。
木内様、おススメします。
怖いもの見たさ!?で一度お試しを!!

Hotel Paris は駅近、ドゥオモにも近くアクセスに便利でした。
ただ階段を使わなければいけない所があり、
スーツケースを持っての移動だけが不便でした。


アッシジは静かな良い町でした。
ホテル“Dei Priori” ではフロントでアッシジの聖人フランチェスコについて
互いに熱く語り合いました。
「アッシジのモットーは平和と善です」と教えてくださったことが印象に残っています。
「Pace et Buono」静かで小鳥の鳴き声も楽器の音色のよう・・。
もう数日滞在したかったところです。

ところでホテルの冷蔵庫は、どこも自己申告でした。
たいていフルーツジュースと水、ワイン、ビールでしたが、
この“Dei Priori”は水だけでした。
そしてどこのホテルも水、ジュース、ワイン、は大体2ユーロでした。


翌日ローマに行くのに11:25発の列車だったのですが、
「Roma Termini〜」というアナウンスを聞き間違えてFirenze行きの
(11:25にアッシジ着の列車)列車に乗ってしまいました。
聞いたアナウンスは、実際は「ローマテルミニ行きは遅れる」という
アナウンスだったのです。
乗ってからすぐにPerugiaに着いたので、おかしいと思いました。
そこへ乗務員さんが来て、
「ローマ行きはこの列車の後の5分後に来た。あなたたちは間違えた。
この切符は使えない。Terontolaで乗り換えて。」
そしてTerontolaからRoma 行きの切符は、二人分38ユーロでした。

ローマは暖かく、バチカン近くでは、パパ様のニュースのために
報道陣がたくさん来ていました。
コンクラーベはまだ始まっていなかったので、念願のシスティーナ礼拝堂に入れ
感無量でした。
バチカン美術館半日観光に参加したので、効率よく見て回れたと思います。
同日午後からのコロッセオ等の観光も、見どころを効率よく見て回り
ガイドさんにローマの駅近くの美味しいお店を教えてもらいました。
“La gallina Bianca”というお店でした。
三越の近く、Via Antonio Rosmini にあります。

ご参考までにお値段は、サラダが9.5 、ピザが9.5 、リゾットが 12.50 、
ビーノがグラスで 4 、あとデザートなど注文して二人で64.30ユーロ。
昼間はバチカンからトレビの泉へ行く途中、パンテオン近くのお店、
“Pummmarola Drink ”に入りました。
やや塩辛く感じましたが、FirenzeやAssisi では美味しいものを食べなかったのと
店員さんが感じがよかったので良しです。

さて、ローマを発つ日、迎えの車が来るまでの数時間は、Conade で
お菓子とインスタントリゾット、香辛料を買い込みました。
お土産は空港で買おうと思っていたのでそれは全部自分用です。
ドライバーさんは時間より早く来られ(これはよかったです)
空港には早く着いたのですが・・。
DOGANAが長蛇の列。加えてなかなか進まない。
私たちの前に旅慣れた風の日本人がおられたので尋ねると、
「今日は日曜日なので窓口が三つしか開いてない。職員もお茶を飲んでる。」
何をやっているのだか、スタンプ押すだけとちがうのん?
ほんとうに一向に列が進まないのです。
突然「〇〇航空に搭乗する**トラベルの方は急いでください」と
ガイドさん?のような方が言われ、数人の日本人のツアーの方たちが
免税品をスーツケースから取り出し、大慌てでどこかへ・・。
旅慣れた日本人の方が「もう間に合わないから出国手続きをした方がいい」と。
私たちも大慌てで出国ロビーへ走りました。
そうしたらそこも長蛇の列で・・。
そこも開いている窓口が三つだけ。
並んでる人たちの中には怒鳴り出す人も。
しかし列は進み、殺気だった中でもなんとか出国手続きがすみ、
DOGANAへ行ったら並んでいる人は一人だけ。
最初から免税品は手荷物にしておけばよかったかーと、思う間もなく
搭乗時刻はとうに過ぎており、走る走る、でやっと着いたアリタリアの搭乗口では
職員さんが「早く早く!!」と手招きを!
飛行機に乗ってほっとしたとたん、どどーと汗が吹き出しました。


木内様 このように最後にドタバタがありました。
でも無事に飛行機に間に合ったから良しです。
今回の旅行で、夫が「添乗員のツアーの方が移動も楽だし安心ではないか?」と
言いました。
(夫には言いませんが)新婚旅行のツアーでフランス、ドイツ、オーストリアへ
行った時は、移動は確かに楽でした。
が、スケジュールがせわしなく(たとえば朝〇時に集合等)、
全て添乗員さん任せのため、他人にすっかり任せて自分の頭で考えないので、
景色やその時思ったことなど心に残らないのです。
今回は、イタリア語、英語、日本語のミックスコミュニケーションが
とても楽しかったことや、行く前には思いもかけなかったいろんなことが
深く心に残っています。
早く木内様に後半を、と思うそばから
『次はNapoliも行きたいな、Firenzeは5日は必要だ』と、
イタリア関係のサイトを眺め、お便りが進まず申し訳ありませんでした。
いつになるかわかりませんが、次は夫とイタリアへと考えています。
イタリア、アモーレ〜!!

この後編を書き始めてから3週間が経過、遅くなりましたことお詫び申し上げます。

末筆になりましたが、本当にいろいろとご配慮やアドバイスを賜りありがとうございました。
木内様との出会いに感謝します。

M.K.

木内 みつ子 wrote:

M.K.様
大変お忙しい日々を送っていらっしゃる中を、
こんなにもたくさんのご報告を頂戴しまして、ありがとうございました。
とても楽しく、また私自身のイタリア旅行と重ねて懐かしく、読ませて頂きました。
そして、何よりも個人旅行の楽しさを体験して頂けたことが嬉しいでした。
ベルトコンベアに載せられて、何の間違いも無くもなく終点まで到着する
添乗員付きパックツアーとは異なり、脇道に逸れたり、停止したりが
あっても、自分たちだけの思い出の作れる旅行の方が
あとあとまでどんなに多くの思い出が残るかしれません。
楽しかったことは当然ながら、道に迷ったり、間違った列車に乗ったり、
空港で汗だくになって走ったり…、そういったことすら後になると
愉快な思い出としていつまでも心に残るものです。

お嬢様とお二人での旅行、私も娘と二人での旅行が多いものですから
まるで私が旅行するかのような気持ちになってあれこれ思い浮べて
お手伝いさせて頂き、楽しい毎日でした。
また、お忙しいにも拘らず、いつもきちんとご返事を下さいましたので
大変スムーズにお話を進めさせて頂くことが出来ました。
次回は、ご主人様とご一緒にお出かけになって、是非とも個人旅行の魅力を
ご主人様にもご体験頂けたらと願っております。
その際には、またお手伝いさせて頂けることを励みに、健康に留意して
過ごそうと思っております。

M.K.様、そしてご家族の皆様のご健康をお祈り致しております。
本当にありがとうございました!
木内 みつ子
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